2:6:2の法則で「出来ない人」にさせられる | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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「働きアリは、働き者が2割・普通が6割・怠け者2割で構成されている」

 

という有名なお話がありますね。

 

このお話の面白いところは、

「怠け者の2割」を取り除いても、残された8割の中から新たに「2:6:2」が生まれるというところ。

 

つまり、もともとは働き者だったアリたちの中から、なぜか新たな「怠け者」が生まれてしまうんです。

 

この「上位2割・普通6割・下位2割」のシステムは、人間の集団にもよく当てはまると言われています。

 

 

※最初はアリのイラストを使っていたんですが、いくらアリでも10匹も並べるとそれなりに…だったので人間に入れ替えました

 

 

職場、友人関係、学校など、あらゆる集団の中でこのシステムが働いてしまうんです。

 

この「2:6:2」のシステムは、家族の中でも発生します。

 

自分の家族を頭の中で思い浮かべてみて下さい。

必ず、「ダメな人役(家族から浮いている人)」がいるはずです。

 

家族に混ざれない父親、手が付けられないほど怒る母親、トラブルを起こしたり仕事にいけない子供。

 

ここまでわかりやすい例だけではなく、優秀な家族の中で一人だけ学歴が違うとか、家族みんなに気を遣わせる人、なども該当します。

 

また、家族の中で「馬鹿だけど面白くて素直なところがある子」のように評されることで、嫌われることはないものの下位(馬鹿)に位置づけられる【「隠れ」下の2割】も存在します。

 

 

有名な心理療法に「家族療法」というものがありますが、

 

家族療法では、問題を起こしている人に対して「その人に問題がある」とは考えません。

 

その人の問題はあくまで家族全体が抱える問題であって、家族のすれ違いや歪みなど、いわば「家族の闇」をたまたまその人が請け負って「症状」として出現させただけ、と考えます。

 

これって、「2:6:2」のシステムと少し似ているかもしれませんね。

 

集団からいくら「下の2割」を取り除いても新しい「下の2割」が生まれるということは、

 

下の2割が請け負っている役割が団体には必要だということです。

 

そして、誰もが「下の2割」になる可能性を持っている。

 

それはある意味、「下の2割が団体には必要だから、誰かが下の2割にさせられる」と考えることも出来ます。

 

ここでひとつ問題なのは、

 

「どこにいっても下の2割をさせられてしまう人がいる」ということ。

 

このような人たちには、どんな傾向があるのでしょうか。

 

 

続きます。

 

 

 

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