「下の2割」から抜け出したい | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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昨日の続きです。

 

働きアリと同じように、人間の集団でも「優秀(人気)な2割、普通の6割、怠け者(不人気・不出来)の2割」という構成が生まれてしまいます。

 

そして

たとえ下の2割を取り除いても残った8割で新たに「2:6:2」を構成してしまうので、どうやっても「下の2割」は生まれてしまう上に、誰でも下の2割になり得る、という話でした。

 

ところが、「じゃあ下の2割になる確率はみんなが平等?」と言われると、そうですとは答えにくい。

 

違う集団に属しても、いつも下の2割になる方がいらっしゃるからです。

 

 

 

そういう方には、

 

■最初は優秀なのに、どんどん「出来ない人」になっていく

 

■集団に「新しい人」が入ってくるとペースが乱れる

 

■実はその人が苦手な事ばかりしている

 

■人目や失敗が気になる

 

こんな傾向があったりします。

 

つまり、

ちょっとしたことで自分のペースがぐらつきやすかったり、最初から「負けやすい」環境に身を置くクセがあるんですね。

 

ちなみに、最初から負けやすい環境に身を置くというのは、

 

苦手なことを克服しようとして苦手な場所に参加したり、

(例:対人関係の苦手を克服したくて営業職に就く)

 

ある「苦手」を回避した結果、別の苦手に直面したり、

(例:就職活動からギリギリまで逃げていた結果、苦手な営業職しか選択肢がなくなった)

 

どこに行っても同じような「苦手」が待ち構えていたり、

(例:どこに行っても「嫌味を言うタイプの上司」に目を付けられる)

 

といったように、本人が最初から苦しみを望んでいるわけではなく、結果的にそうなってしまうことが多いようです。

 

 

 

思い当たる方は、もしかしたら小さい時に一定期間「下の2割」をやらされて、ある意味「負けグセ」がついてしまったのかもしれません。

 

そこに、トラウマ的な出来事が重なると「あの辛さをもう一度繰り返して乗り越えよう!」という力が生まれるので同じことを繰り返す、つまり「いつどこに行っても下の2割になってしまう」事があります。

 

(人はトラウマがあると、似たシチュエーションを無意識に用意して、今度こそ乗り越えようとします)

 

「2:6:2」の法則は、必ずしも「能力がものを言う法則」ではありません。

 

皆のように出来ないから下の2割になる、のではなく

 

「(あの頃と同じように)下の2割になることで、出来なくなっていく」

 

なんて場合があるんですね。

 

「どこにいっても、自分は下の2割になってしまうなあ」という方は、負けグセがついていないかも重要なチェックポイントです。

 

 

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