家に帰ったら、すぐお風呂に入ったほうがいい。
郵便物は届いたらすぐ確認したほうがいい。
試験勉強は毎日コツコツ取り組んだほうがいい。
やったほうがいいと分かっているのに、
やらなくても期限は迫ってくるのに、
なぜか後回しにしてしまうことってありますよね(笑)
一般的には、
後回しグセ=めんどくさがりな人
というイメージが付きがちですが、「めんどくさがりってなに?」という部分をよく見てみると、意外と奥が深かったりするから面白いです。
例えば、「めんどくさがり」の背景に「不快なイメージ」を抱えている人がいます。
何かをしようとしたときに、「出来ないかもしれない」「失敗するかもしれない」という、「○○かもしれない不安」をイメージしてしまうと、取り掛かりが遅くなりがちです。
本当は、目の前の作業ではなく、その先にある「○○かもしれない」という嫌な想定を恐れているのですが、表面的には「めんどくさい」という感情に変換される場合があります。
このパターンと似ているのが、完璧主義だから手を付けられない、というケース。
完璧主義な人はとても綺麗好きです。
やるなら完璧にやりたいし、「中途半端」には強い不快感を感じます。
だから、「中途半端になりそうなもの」や「やっても完璧には理解できなさそうなこと」、「頭の中が散らかりそうなこと」には極力触りたくないという気持ちが働きます。
それを表面上は「めんどくさがりだから先延ばしにする」と感じています。
もう一つ、別の角度から見てみると、こんな人もいます。
「脱力感」や「疲れやすさ」を日頃から感じやすい人は、そのだるくぼんやりした感じに圧されてしまって、普通の人よりも作業そのもののハードルが高い事があります。
そんな人は、めんどくさがりに見えて、「焦りや緊張感」で脳を動かそうとしているかもしれません。
いつもは朝起きられないのに、遅刻寸前だと分かるとテキパキ動ける…なんて経験がありませんか?
焦りや緊張感は、時に脳をフル稼働させるためのエネルギーになるんです。
最後に、こんなパターンもご紹介してみます。
このケースは、他人との関係において「ダメな自分」でいなければならない心理が働いているために、なんでも後回しにしてしまうというもの。
他者から「ダメな人」だと思われることを、意識的には恐れているのですが、無意識ではそれを求めているというケースです。
ダメな人でいることで(ダメな人だと思われることで)何らかの恩恵を受けるという学習が完了しているので、自分では望んでいなくても「ダメな自分」に向かって自滅していく傾向があります。
「めんどくさいから後回しにする」と言えば、一見単純そうに見えますが、深堀りしてみるといろんな理由が見えて来たりします。
意外と、性格の問題ではなくてちゃんとした理由があったりするんです。
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