自己肯定感という言葉がたくさん使われるようになって、その使い方、捉え方もどんどん多様になってきました。
自信満々な人を「自己肯定感が高い」という人がいて、
「恋愛がうまくいかないのは自己肯定感の低さが原因」という人もいます。
「自己肯定感などということを気にしなくてもいい状態が自己肯定感」と考える人もいます。
「自己肯定感をアップさせる方法」も出回りました。
頑張った自分にごほうびを用意する、
規則正しい生活をする、
良い香りでリラックスする、
高いものを身に付ける、
目標に向かって努力を積み重ねる、
自分を否定しない人だけと付き合う……。
サイト、本、おそらくSNSにも、膨大な量の「自己肯定感をアップさせる方法」が載っているんじゃないかと思います。
一つひとつ見ていけば目が回りそうですが、きっとどんな方法にも「自分を大切にしましょう」「自分をよく見てあげましょう」という意味合いが込められているのではないでしょうか。「大切にする」への解釈が違うだけで。
つまり
自己肯定感を高める=自分を大切にする、高める
自己肯定感が高い人=自分に自信があり他人に振り回されない人
というのが、最近の「自己肯定感」の流行りのような気がします。
でも、「そんなことじゃ全然自己肯定感が上がらない!」という人もいるでしょう。
おいしいものを食べたり、高いものを身に着けたり、本を読んで勉強したり…その瞬間はなんだか「いい」気がする。うまくやれてる気がする。
でも、結局「何か」があった途端に、自信のない、くだらない自分にすぐ戻ってきてしまう。
もしくは、「自分を大切にする」をやり続けていないと、自分を保てない気がする。
それはその通りなんです。
自分に何かをしてあげることで得られる「一時の自信や心の余裕」はもちろん良いことですが、自己肯定感という観点から見ればあくまで「1つのステップ」にすぎません。
そのステップが、その人にあっているものでなければ、自己肯定感への道のりは遠いままです。
でも、それ以外にも「自分を大切にするための行為」が自己肯定感につながらない方を見てきて思ったことがあります。
自己肯定感って、自分に捉われないことなんじゃかな?ということです。
つづきます
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