※クライアントさんに許可を得て掲載しています。
ご自分のことを「多分ADHDだと思う」とおっしゃっているクライアントさんがいました。
確かに、その方の「わたしってADHDかも?なエピソード」をお聞きすると、それらしい話が山のように出てきます。
カウンセラーは医師ではないので診断を出すことは出来ませんが、
それでも、「その傾向があるのかも?」とカウンセラーも思ってしまうほど、分かりやすい「あるあるネタ」を持つ方でした。
そしてそのエピソードの中に、「遅刻魔」というワードがあったんです。
「仕事に行くのにも、誰かと会うのにも、予約している歯医者やサロンにも、いつも少しだけ遅刻してしまうんですよね」
(カウンセリングにも少し遅刻する方でした笑)
もちろんこのクライアントさんも、まったく遅刻対策をしていないわけではありません。
でも、
「遅刻しないように早起きしても、他のことを始めてしまって結局遅れるんです」
「せっかく早めに集合場所に到着出来ても、つい他の店を眺めたりして気づいたら時間が…」
お話を聞けば聞くほど、ADHDの傾向に似てるな~と思ってしまうような状態でした。
さて、その方は「ADHDじゃないか」とはおっしゃっていたものの、しばらくの間「ADHDかも」という部分はカウンセリングではほとんど取り上げられませんでした。
クライアントさんはそれ以前にもっと大きな苦しみに直面していて、「ADHDかも?」どころではなかったのです。
しばらくは心理療法(トラウマへのアプローチ)で心の傷を改善するための時間が続きました。
やがてクライアントさんの心身の調子がよくなってきて、夜ちゃんと眠れたりご飯をおいしく食べられるようになったころ、
あの「遅刻魔」問題が、ひょんなことからADHD由来の症状では無かったことが判明したのです。
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