「毎朝、だるくて体が重いんです」とよく言われます。
ベッドから出るのが一苦労、
スッキリ目覚めたことがない、
起きた瞬間に嫌なことを思い出して夢の世界に戻りたくなる。
社会人に限ったことではなく、学生さんやもっとお若いお子さんでも、「朝のだるさ」を訴える方は多いです。
「起きないと」という意思で無理やり体を起こす人や、時間に追われることで緊張状態になって体が動くようになったりします。
お若い方なら、親に起こされて…という方もいますよね。
慢性的なだるさを抱える方にとって、この「動けない」は、朝の問題だけではなかったりします。
例えば仕事中、誰かが慌てているのが目に入る。
「手伝いますかって言わなきゃ」と思うんだけど、自分の席から立って声をかけるのがなんだかものすごくだるい。
ぼーっとしてたら自分より先輩の人達が手伝い始めちゃって、気まずさで余計に声をかけられなくなってしまう。
後になってから「みんなに”気が利かない”って言われてるかも」と不安になって、なんでやらなかったんだろう…と後悔する。
あるいは、学校に行っていないのに家にいるだけですごく疲れてしまう時。
学校に行っていないのだから、その分勉強したり何か有意義なことをしようと思ったりするんだけど、いざやろうと思うと手に付かない。
ベッドの上で将来設計をしている時は、色々頑張って皆を見返すような素敵なイメージが出来るのに、やろうと思うと体が重くなってくる。なんだか面倒な気がしてくる。
結局ダラダラどうでもいい時間が過ぎていって、「明日からは…」と後悔してしまう。
よくよく振り返ってみると、「なんだかだるくて動けない」って結構身近にあるものです。
学校や仕事に行けない、やらなきゃいけないことが手に付かない、朝なかなか起きられない、友だちとの約束が億劫になってドタキャンしてしまう。
やらなきゃいけないことも、やったほうが良いことも分かっているんだけど、それを意識すると体がズンと重く感じてだるくなってくる。
「やったほうがいいことをやらなかった」という自覚があるから、後から「なんでやらなかったんだろう」と後悔するような失敗がたくさん目につきますよね。
でも、もしかしたら、「動けない」ということに何か意味があるのかもしれません。
なんで自分はこうなんだろう、と自分を責めても変われなかった人が、「動けないことにもこんな意味があったのか」とわかるだけで動けるスイッチが入ったりします。
何か意味があるのかも、と思ってすごしてみると、見えてくるものがあるかもしれませんね。
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