いつもブログを書くときに、「トラウマを心理療法して消していくこと」をなんて書けばいいんだろうと思います。
「消す」と言ってしまうと、なんだかまるで「元から無かった状態にする」みたいに聞こえますよね。
でもそれは違う。どんなに心が回復しても、傷も痛みも無かったことにはなりません。
なので「癒される」という表現を使うことも多いんですが、これもなんかちょっとピンとこない。
傷口をふさぐというイメージでは合っているような気もするけど、「癒す」のゆったり感というか、リラックス感のようなものともちょっと違うような。
心理療法が終わった後のクライアントさんは、ゆったりとした気持ちになるというよりも、むしろ意識がはっきりする感じに近いんですよね。
「視界がはっきり見える」とか「うじうじ悩んでたのが消えた」みたいに言っていただけることならたくさんありますが、「気持ちがゆったりして癒されました」みたいな感想はあまり聞いたことがない。
そうなると、「トラウマが癒される」という表現も的確ではないような気がする。
あ、「消化する」、かな。
トラウマを消化する、心の傷を消化するという表現が、私が行う心理療法の体感に一番近いかもしれません。
食べ物を食べて消化した時、身体の中には残ってないけど、「食べてないこと」にはならない。
トラウマも、無かったことにはならないけれど、ちゃんと消化をすることでそのわだかまりが消える。
いつまでもいろんなことに敏感で、不安で、うまくいかない生活を送らなくてよくなります。
私の心理療法は、「トラウマを消化して、本来の心の状態に戻していく」というものです。○○が出来るようになった、という感想をクライアントさんからいただけるのは、単純に「トラウマのせいで出来なくなっていた状態から戻った」というだけのこと。
傷付いた時に自分で消化をするのは難しいから、今の自分が過去の自分のかわりに消化をしてあげます。
自分の本来の姿が見えてきて、生き方も変わってきます。
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