「あいつのせい」も「自分のせい」も心を守るシステム | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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昨日間違えてブログ2つアップしてしまいました(笑)

「今日ブログにだいぶ時間使っちゃったな~」なんて思ってたら、2つ書いてた…。

 

 

「○○のせいだ」という思考のクセがある方は、自分で自分の絶望を受け止められない方だったりします。

 

「○○のせい」と考える人の中には、主に、自分の外側にあるもののせいにする人と、自分のせいにする人がいます。

 

自分の外側に向かって「○○のせい」と思う人は、日常のどんなささいなことに対しても

「親のせい」

「上司の説明不足のせい」

「運が悪いからだ」

と考えます。

 

自分にむかって「○○のせい」と思う人は、

「自分にコミュニケーション力が無いからだ」

「背が低いからだ」

「私が不安が強いせいで」

と考えます。

 

そして、心のなかでは「あいつのせい」と思っていても、そう思う自分が気に食わないので「私が悪い」と考えるフリをしている人もいます。

 

自分以外を責めることと、自分を責めること、自分を責めているふりをすること。

どれがいいか悪いかということはありません。でもこの3つには共通点があります。

 

それは、「何かを責めるということは、逃避の一面も持っている」ということです。

 

逃避とは、向き合わないことで心を守るシステムです。

「○○のせい」と思うことで、 ダミーの原因を用意して自分を守ります。

その人はダミーの原因によって苦しみや苛立ちを抱える代わりに、心の一番深い部分と向き合わずに済んでいるのです。

 

「○○のせい」と思う人達の中には、「不満はたくさんあるのに変わらない」という人もたくさんいます。

自分以外のせいにすることで自分は変わらなくて済むことになりますし、自分のせい(ダミー)にすることで、「分かっているのに変われない」という状況を作ります。

 

そうやって、何年も何十年も同じような悩みを抱えて続けてしまうのは、自分を受け入れるということが、「変わる」事には不可欠だからです。

 

自分の中に秘められた大きな絶望を拒否するために、心は必死に「あれのせい、これのせい」とダミーの原因を打ち出し続けています。

 

でも、逃避は痛みが伴うシステムです。

何かのせいにするために責任や原因を作り出す中で、そのダミーに対してネガティブな感情を抱き続けなければなくなります。

 

「○○のせい(特に他者のせいにする)」と思うことは、時に身勝手に見えることもありますが、そこには激しい怒りや苦しみが付きまとい、それはそれでつらいものです。

 

そして次第に、他人のせいにする自分、いつまでも変われない自分に腹が立ってきてしまいます。

 

だから、誰かを責める気持ちも自分を責める気持ちもダミーで、それは心を守るシステムなんだということを理解することも、大事だったりするわけです。

じゃあ、本当の自分はどこに?というのがカウンセリングになります。

 

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