「人は分かり合える」は幻想 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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「人は分かり合える」と強く信じていると、生きづらくなることがあります。

なぜなら、それは幻想だからです。

 

分かり合うためには、お互いに「自分の心はさておき」という気持ちがないと成立しえません。

自分の気持ちを押し付けるのではなく、相手と適切な心の距離を保たなければ出来ないことです。

 

つまり、「分かり合う」を相手に強く求めているうちは、そしてそれを譲る気が無い時は、なかなか分かり合えません。

 

人は不思議なもので、

・同じ言語を使っている

・同じ国に住んでいる

・同じ生活圏内にいる

・今目の前にいる

など、共通点があればあるほど相手に「分かってくれるはずだ」という幻想を抱きます。

 

そして、自分なりの正論や感情を細かく説明していけば、相手が理解するんじゃないかと思ってしまう。

あるいは、相手を同じ目にあわせて強制的に分からせようとしてしまう。

 

この、「どうにか分かってもらおう」とか「なんでわかってくれないの」と思っている時って、結構苦しいんですよね。

 

だから余計に「この苦しみを分かって欲しい」という気持ちが強まって、ますます相手に求めてしまいます。

 

「なんで分かってくれないの」は、「どうにかすれば分かってくれるはずだ」という幻想を抱くことから始まる苦悩です。

そしてその幻想のせいで、逃げ水のようにいつまでも「分かって欲しい」という気持ちを追い続けることになります。

 

でも、適切な心の距離を保てると、相手と自分を切り分けて、分かってくれない相手に対して固執することが減っていきます。

 

そして、「完全には分かり合えないけどそれは当たり前で、それでもつながっていることが心地よいな」と感じられる相手とつながることが出来るようになります。

 

分かり合えないと思うから、分かり合えないことが孤独になっていきます。

幻想を手放すと、そこに孤独はありません。

 

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