人が「自分」と思っているものは、これまでの人生で関わったあらゆるもので構成されています。
遺伝子、親の表情、兄弟の声、人の視線、優劣、食べ物、天候。
生きているだけで無数の刺激と介入を受けて、どのような人間になるかを決める間もなく「私」は構成されていきます。
そして、どんな人間になるかを決めたとしても、その決意は明らかにこれまでの人生で接してきたものが関わっていて、決して「完全なオリジナル」などにはなれないのです。
でもそのおかげで、人はいろんな感覚を知って、取り入れていくことが出来ます。
そして、そのおかげで私達は背負わなくてもいいものを背負い、苦しまなくていいことに苦しんでしまうこともあります。
「なぜ苦しいのか」が分からないのは、生きているだけであらゆるものが入ってくるから。
入ってきたものが、別のものとつながったり刻み込まれたりして、消えない傷になることがあります。
感知できない位の小さな傷が積み重なってぐらぐらとしている状態は、足取りも不確かで、前に進むことが出来ません。
だから、ひとつひとつ積み荷を降ろしていきます。
自覚があるものも無いものも、手放して歩きやすくしていけば、案外人生悪くない。
どうせオリジナルじゃないのなら、よそからもらった苦しみなんて手放してしまおう。
あなたが「自分の悩み」と思っているものは、あなた由来じゃないから解決できない。
全部手放した先に、知らなかった自分が見えてくるかもしれませんね。
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