皆の中にいても、なんだか一体感を感じられないという方がいます。
「自分だけが何か違うような感じがする」
「自分だけ少し離れた場所にいて、混ざり合えないような不自然さを感じる」
そんな気分になることがあるかもしれません。
人と一体感を得られない人は、自分との一体感も感じられないことがあります。
「自分との距離はどうかな」と考えてみましょう。
例えばショックなことがあった時や、苦しいと思っている時に、
なんだか意識がぼんやりするような感覚になる方がいます。
(たくさん泣いた後のぼんやり感と似ているかもしれません)
自分に起こることがどこか他人事で、
自分を少し遠くから眺めているような感覚になる方もいます。
このような、「自分が自分である感覚が薄くて、生きている現実感がない」感じは、自分と自分の間に距離がある状態です。
「離人感」とも言います。
自分の感覚が薄れているので、
・痛みに強い
・頑張れる(長時間労働など)
・強いストレスがかかる場に居続ける
などと他人から評価してもらえることがあります。
しかしそれは感じないようになっているというだけで、水面下では膨大なストレスが蓄積しているのでちょっと注意です。
離人感のある方は、ネガティブな感情だけでなくポジティブな感情も感じにくくなります。
楽しい、嬉しい、好きなものへの気持ちも薄くなっていくので、余計に自分の感覚を見失って、自分と世界の間に薄い隔たりがあるような気持ちが強くなってしまうのです。
過食をしている多くの方に見られる状態でもありますね。
強いストレスを感じないようにすることで自分を守っているので、本人は「つらいけど大丈夫な気もする」くらいの気持ちでいるのですが、放置しておくと解離がひどくなってしまいます。
自分と自分を切り離さなくても、生きていけるといいですよね。
蓄積されたダメージを癒していくことから始めましょう。
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