突然やらなきゃいけないことが増えると、
「あれもこれもやらなきゃないのに」と
思ったりします。
でも、いざ時間に余裕が出来ると
「あれもこれも」には手をつけず、
なんだかだらだらと過ごしてしまう(笑)。
あ~、あれ、やんなきゃな…
と思いながらスマホを見続ける不思議時間の完成です。
しかも、スマホで何かすごく面白かったり、
有益な情報を見ているわけでもなくて、
ただただ、「なんとなく見るのをやめられない」という状態。
興味があるわけじゃないのに、
他にやることがたくさんあるのに、
その場所から動けなくて、少しモヤモヤとする感じ。
でも、これの問題って何だろう?
やるべきことをやっていないという事実かな。
それとも、動けない意思の弱さかな。
無意味な時間を作ってしまうほど忙しいのが悪いのかな。
確かに普段から心や体が疲れていると、
人は要領の悪い過ごし方をしてしまうことがあります。
でもそのお話はまた今度ですね。
一番は、「罪悪感」とか「後悔」です。
つまり、「やってはいけないことをする」という意識です。
ちょっと話が逸れますが、
懐かしの物語では、「見ないで」「開けないで」と言われると「見てしまう」し「開けてしまう」事がよくあります。
小さい子供は、親が「今はやめて~」と思っていることを見事にやってくれたりしますし、コロナで「外に出ないで」と言われても毎日マスクをせずに飲み歩く人達もいます。
禁止をすると、必ずそれに背く人が生まれます。
コロナを例に出してしまうと「ルールを守らないのは非常識!!」とばかり思いがちですが、
その「例」の規模を小さくしていくと、案外誰にでも当てはまることだったりします。
「やらなければならないことがあるのに、無意味なことをしてしまう」とは
「やってはいけないことをしている」となるので物語と同じ展開になります。
やめたほうがいいと思っている事を罪悪感を持ちながらやってしまい、後悔するのです。
罪悪感や後悔には依存性のようなものがあって、
「テスト前に掃除を始める」だとか
「おねしょが直らない」とか
「ダイエットを始めるとピザを食べてしまう」とか、
あらゆる失敗経験につながりますが、その際に「次はちゃんとしよう」と思いますよね。
すると、「ちゃんとしなければならない」、つまり「○○してはいけない」になりますので、また同じ失敗の道をたどってしまいます。
そして、どんどん罪悪感と後悔のループを抜け出せなくなって、「私には何もできない、もう何もしたくない」と自信を失うのです。
罪悪感と後悔を心から外して、「捉われない」状態にしていくことが近道です。
心理療法がおすすめですが、カウンセリングに行けないよという方は試しに「真逆の禁止」をしてみて下さいね。
「部屋の掃除をしたいのにスマホを見てしまう」なら、「絶対に掃除は禁止」「スマホを見続けなければならない」と決めてしまうのです。
不思議と「掃除機くらいかけようかな」という気持ちが出てくるのも面白いですし、
禁止することで思う存分スマホを楽しめたのなら、後悔が少なくて楽しい1日になりますよ。
*このブログは毎日19時に更新されます
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