ここ数回、過食について書いていました。
過食をすると解離状態を呼び寄せます。
心に麻酔を打ったような状態になれちゃうんですね。
前回(いや前々回だったかな…)、過食は悲しみの受け皿であり、悲しみをコーティングするものだと書いたのですが、それがこの麻酔の効果ということも出来ます。
だからたくさん食べると頭がぼーっとしてきます。
食べながら苦しくて泣いてしまう時も、心はどこか遠くにあって、泣き終わると自分を離れた場所から見ているような気になります。
解離の状態に入ってしまうと
「辛いのに、自分の辛さを上手く把握できない」
状態になるので、
いつも浅い悪夢を見ているような、
もしくは現実を現実と思えないような感覚の中で過ごしている方も多いでしょう。
そうすると、身体はボロボロになっていくけど体感での痛みが減る。
あくまで「体感」で、ですが。
だからこそ生き延びられる、という仕組みが出来上がっています。
過食の傾向が強いクライアントさんは、聞いている側が心配になるようなお悩みをニコニコお話されることがあります。
カウンセリングに来ると何を話したかったのかよく分からなくなってしまう方もいらっしゃいます。
解離は過食と協力して徹底的に傷ついた人を守ろうとするのですが、
「二度と傷口を触らせない(それで他の場所がボロボロになったとしても)」という超防衛的なやり方をするので、本人が自分の本当の痛みに気づきにくくなってしまうんですよね。
なので、心が麻痺した状態から抜け出すのには少し時間がかかることもあります。
あれ、なんか過食から解離の話になってきてしまった。(笑)
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