人とどのくらいの距離感で接すればいいのかが分からないと、
対人関係でのトラブルが増えがちです。
気が付かないうちに面倒ごとに巻き込まれてしまったり、
好きじゃない人からばかり好かれたり、
依存されて大変な思いをする方もいます。
個人的には、痴漢やセクハラの被害を受けやすいという方も多い気がしますね。
「ちょっと危ない相手」「問題を起こしやすい相手」が近づきやすい状態になっていると言えます。
距離感がうまくつかめない人は、往々にして「巻き込まれ体質」です。
このタイプの方は、他人からの被害も受けやすい一方で、自分自身のコントロールも難しくて悩みます。
先ほど「距離感がつかめない方は依存される」と書きましたが、自分が依存してしまうこともあります。
普段は他人にあまり興味が無いのに、一度関係性が親密になると相手の事ばかり考えるようになって、不安から依存してしまうのです。
ほかにも、集団の中で上手く立ち回れなかったり、相手がどう考えているのか分からないことに不安を感じやすかったりと、対人関係の中で疲れやすい傾向があります。
相手の心のプライベートな部分にいきなり入ってしまって、警戒されたり重い好意を持たれることもあります。
距離感がつかめないタイプの方は、
基本的に「警戒心があるのにない」という矛盾した状態を抱えていて
「他人に対して疑い深く、距離をとりたがる気持ち」
と
「人と心を近づけすぎたり共鳴しやすい傾向」
の両方を持っているので、
結果的に「バランスの良い対人関係」を保つことに難しさがあります。
HSPの傾向にも少し近いものがありますね。
うまれもったものなのか、何かきっかけがあってそうなったのか、それは人それぞれですが、「距離感がつかめない」は、「他人と自分との境界線があいまい」「だから自分のことを把握するのが難しい」につながっています。
なので、他人との距離感が難しい方は、自分との距離感にも本当は悩んでいることが多いのです。
ただ、ちょっと長くなりそうなので続きはまた気が向いたら書こうと思います(笑)
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