「ダメな自分」を認められないと能力が生かせない | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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「理想の自分」を求めるほど、

「出来ない自分」のことを見なければならなくなってつらいですよね。

 

自分の失敗や過去の不出来を許せない人は、いつも「理想の自分」を心に掲げていることがあります。

 

理想があることは悪いことではないかもしれません。

でも、理想の自分を思い描き、そうなりたいと思うほど、かえって自分の「ダメな部分」が浮き彫りになって、「どうして私はこんなにだめなんだろう」とどんどん苦しくなります。

 

理想の自分になるために、あるいは今のダメな自分から抜け出すために、自分に厳しい課題を課して努力しようとする方もいらっしゃいますね。

 

そういう方が、たまに

「努力もして手に入れたものもあるのに、何かの拍子に自信がなくなる」

というようなことを教えてくれます。

 

自分を変えるために努力が出来るのはすごいことです。

努力をして実際に求めていた自分に近づけたなら、それは紛れもなく自信をもっていいはずです。

 

それでも、

自分に厳しくしても、理想の自分がまだ先にあるような気がしたり、

ちょっとしたことであっという間に不安が顔を出してしまうなら

 

それは、「自分が嫌いな自分」と向き合いきれていなかったのかもしれません。

 

自分の嫌いな部分は誰にでもありますよね。

しかもこれは主観なので、周りから見れば大したことがなくても

その人が「嫌い」と思えばそれはその人の「ダメな部分」になります。

 

だから、自分の失敗や不出来、見た目、立場などが許せない人は、「自分はものすごくダメ」と簡単に思ってしまうのです。

そして、そんな「ダメすぎる自分」を認めるのがとても怖くなって、目をそらしてしまいます。

 

けれど、「ダメな自分」から目をそらして理想の自分を追い求めることは、

砂浜にお城を作るのと同じことです。

 

いくら立派なお城を建てることが出来ても、足元がいつもグラグラしていて倒れてしまいそうなのは、土台の土が非常に不安定だからです。

 

この場合、「理想のために頑張る」こと自体が「ダメな自分」からの逃避になっていることが多いので、せっかく努力が出来る人なのにそれを生かしきれません。

 

自分をダメだと思う事、ダメな自分を認められないということは、

能力を生かせないことにつながります。

 

つまり、ダメな自分を認められないと

(本当はそこまでダメではなかったのに)

どんどん「ダメ」が現実になっていくのです。

 

だから、自分のダメさ加減を認めてしまうと、生きるのが楽になっていきます。

(そして自分で「ダメ」と思っていることは、大抵そんなにダメではありません)

自分がダメかどうかをジャッジしなくなると、ちゃんと自分に合ったことを、自分らしく出来るようになります。

そして理想を手放すことで、プレッシャーの手かせがはずれて、実は理想に少しずつ近づけるようになるのです。

 

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