今の仕事を辞めたいと思っているのに、だからといって新しい転職先を探す気力もない。
不登校になってしまった子供が昼夜逆転の生活をするようになった。
そろそろ婚活をしなければと思うと、こんな自分を好きになってくれる人がいるのだろうかと思って落ち込むが変われる気もしない。
1つの悩みが、ほかの悩みを引っ張ってきてどんどん大きくなっていくことがありますよね。
「なんかこのままじゃだめかも」と思うんだけど、すぐにまた悩みの渦に巻き込まれてしまう。
「あれもだめ、これもできない、自分(この人)はなんでこうなんだろう」
この3拍子が揃ってしまうと、八方ふさがりな気持ちになります。
悩みがたくさんあって、どこへ向かえばいいのか分からなくなったら、
スケーリング(scaling)をやってみるといいかもしれません。
(スケーリングクエスチョンという言葉で知られることが多いかも)
スケーリングは、『問題や悩みを抱えている今の状態を点数化することで、今出来ることを可視化させる方法』と言えます。
まず、悩みの元が自分であれば、
今の自分の状態は0~10のうち何点かを考えます。
その次に、今の点数から1点だけ上げるために
何をすればいいかをぼんやりと考えます。
ポイントは、「1点しか上げない」ということ。
例えば仕事をやめたくて悩んでいる人が、自分の状態を3点だと判断したとします。
そこから1点だけ上げるには何をするといいんでしょう。
「会社を辞める」はおそらく1点どころじゃないですよね。
「何が嫌なのかもう1度考えてみる」とか
「転職サイトを開いてみる」とかならどうでしょうか。
自分の中で「1点」に相当するものを探していくと
自然と見つけることが出来るようになります。
悩みのタネが他人にある時でも方法は同じです。
「不登校のわが子が昼夜逆転をしている」
この状態を3点だと思ったなら、あと1点上げるにはどうすればいいでしょう。
親御さんなら、ついつい「学校にさえ行ってくれれば全部解決するのではないか」と思ってしまいがちですが、それは本当に「1点」でしょうか。
あくまで、「わずか1点分上げるために出来る事」を考えることが大切です。
悩みに飲み込まれてしまう方は、悩みの優先順位をつけるのも苦手ですね。
全部の悩みに対して平等に接してしまうので、「コレ」という一つを見つけられません。
そういう時は一度「数」にする。
そして1点だけ上げる方法を考える。
悩みを数に置き換えると、自然と「今できること」が見えるようになります。
ずっと悩むより、目の前の小さな一つをクリアする。
「あ、できた」が道を作ります。
ちなみに、
10点満点より100点満点の方がしっくりくる方も多いみたいです。
100点満点なら、「あと10点あげるには」と考えてもいいし、
10点だと荷が重い方は5点や1点にしても効果は変わりません。
*このブログは毎日19時に更新されます
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