隠せば隠すほど、悩みが大きくなっていく。 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

統合失調症などの妄想を持っている方が

その妄想を否定されるのを恐れて

誰にも言わない状態が続くと、

かえって症状が悪化してしまうことがあります。

 

医療やケアの現場では、

「妄想には否定も肯定もしない(悪化を防ぐため)」という

ルールのようなものが存在しますが、

 

「否定も肯定もせず関わる」というのは

そこそこのコミュニケーション力が必要でもあるので、

ただマニュアル通りにやっていると、

「分かってもらえないからもう言わない」と患者さんに思われて

患者さんが殻にこもってしまうことがあります。

 

 

この、「殻にこもる」というのは、

「悩みを隠す」という状態に似ています。

 

例えば、カウンセリングルームには

強い容姿のコンプレックスを持つ方がいらっしゃることがあります。

 

ご本人は、自分の容姿が気になって苦しくて、

とっても生きづらいから来てくださっている。

 

だけど、肝心な「どこが気になるのか」を説明できない、というケースがあります。

口から、その言葉が出てこなくなってしまうんですよね。

 

言わないと伝わらないと思っても、

いざ説明しようと思うと体が硬直してしまって

言えないままドキドキしてしまう。

 

こういう方の場合、

もう何年も前からコンプレックスに苦しんでいる状態が続いていることがとても多いです。

 

隠したり、人に言えずにいる間に、

どんどん自分の中でコンプレックスが大きくなってきて、

ますます隠してしまう。

 

現実の状態がさほど変わっていなくても、

コンプレックス(と感じる気持ち)だけが増大していくので

今度はあちこちにコンプレックスが飛び火して、

「あれもダメ、ここもダメ、もうおしまいだ」と思ってしまう。

 

悩みは、

一人で抱えている間にどんどん成長して

心の中を占領していきます。

 

 

人に話す、聞いてもらうということは、

悩みを解決するだとか、

カタルシスを得るだとか、

そういう目的もありますが、

 

「悩みに支配されるのを防ぐ」

という意味もあるんですね。

 

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