仕事の前日がつらい! | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

ゴールデンウイークもあっという間に終わりますね。

今年は天気も変わりやすくて、外出も難しい期間でしたから

家で過ごされた方も多かったかもしれません。

 

さて、

連休明けの出勤はいつもよりつらい、とおっしゃる方がいます。

 

「出勤しちゃえば動けるんだけど、前日や当日の朝は行きたくない気持ちで苦しくなったり、布団の中でうじうじしてしまいます」。

 

出勤しちゃえば動ける、というのは面白い現象です。

 

例えば、人は張感や興奮によって脳が覚醒しやすいので

リラックスしている時の方がやる気が起こらず、

出勤して仕事を前にしたり、上司に会ったりして

緊張感や興奮を感じると淡々とこなせるようになる方もいらっしゃいますね。

 

お風呂の中や寝る前に嫌なことを思い出してしまうのも、

案外「リラックスしたから」だったりします。

 

あ、でも緊張や興奮を感じている他者、

もしくは仕事をする気満々の他者と会うことで

その感覚に影響されて(ミラーニューロン)、自分も仕事に打ち込める、という場合もありますね。

 

 

もしくは、「退路が断たれたから仕事に取り組めた」という可能性もありえます。

 

たいていの苦しみというのは、「逃れられない苦しみ」よりも

「苦しみから逃れることが出来るかもしれない」という心理状況で

もっとも苦しく感じます。

 

連休や土日の休みの時に、

「もしこのまま休み続けられたら…」とか

「会社いやだな、辞めてしまおうかな」とかを

ついつい考えてしまうのが、「苦しみから逃れられる可能性」です。

 

実行には移さなくても、可能性があると思うと

今の苦しみが一層つらく感じてしまいます。

 

だから、逆に出社してしまえばもう帰れないので

退路が断たれて仕事に向き合える、というシステム。

 

 

とはいえ、

どんな理由を見つけたところで

つらいものはつらいし、不快な気持ちにはなるべくなりたくないものですよね。

 

だから心理療法では、例えば「明日仕事にいくのが嫌」に対してのアプローチをしてみます。

 

心理療法は、人間の心を操るわけじゃなく、本来の姿に戻していくものですから

「早く仕事に行きたくてたまらない!」となる人はあまり多くありませんが(笑)、

「あれ、なんか嫌じゃなくなった」という方ならたくさんいます。

 

(それはつまり、本来の自分はそこまで仕事を嫌がっていないということになるので、

じゃあ何がどう嫌なんだろう?自分の「いや」って何だろう?と深堀していくことも出来ます)

 

「出勤への不快感」が消えると、連休も最終日まで楽しい気持ちで過ごすことが出来るようになります。

 

カウンセリングはその人の人生そのものと向き合う場ではありますが

こんなピンポイントで心理療法をやってみるのももちろんアリです。

 

毎日、少しでも生きやすくなるのが良いですよね。

 

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