昨日の続きです。
久しぶりに続きものになってしまいました。
人の嫌な部分をたくさん見てきた人は
人嫌いになって、「自分も人間である」事が嫌になってしまいます。
自分の中の思い通りにならない部分や
嫌悪感を抱く部分を受け入れられず、
どんどん自分を許せなくなります。
さて、昨日の続きです、
カウンセリングのラスボスともいえるテーマは
「どんな自分をも受け入れられるかどうか」と言えます。
それは今までの
「私はこういうところがダメで」という表面的な受け止めとは
一味違います。
「ああ、私は周りの人間と同じだった」のだという気づき。
自分が一番許せなかったのが自分であるという衝撃。
自分が思っていたよりも汚れて無能であったという自覚。
他人から見れば
「そんなのみんな一緒だよ」と思うようなことであっても
人嫌いで心の潔癖になった人からすれば、
それは受け入れがたいことであったりします。
自分が恥ずかしくて、嫌いになる人もいるでしょう。
だけど、その気付きは
「受け止められる力のある人」の前にしか現れません。
人間には自分の生命を守る機能がありますから、
受け止めきれず壊れてしまう人の前には、そのラスボスはそもそも現れないのです。
ではなぜラスボスが現れるのでしょうか。
答えは簡単です。
「自分を許すことは自分にしかできないから」です。
あなたがあと一歩踏み出して、
本当に自由になるためには
あなたが自分自身を許してあげないといけない。
他人がどれだけ慰めの言葉をかけ、
あなたの人生に美しい物語をしつらえたとしても
他人の許しなんてものは、実は何にもならないんです。
想像よりも弱く薄汚れていた自分を
毛嫌いしたり圧し潰そうとせず
そのまま受け止めることが出来た時、
ストンと胸の中に何かが返ってきます。
なりたかった自分と、現実の自分がしっかり重なって
もう道に迷うことがありません。
結局、他人を見て人嫌いになった人が
最終的に一番許せなくなってしまうのが自分なんですね。
だから自分を許す。
カウンセリングのゴールは人それぞれ。
でもここまで到達した人は、
初めてドアをノックした時とは見違えるほどに輝いています。
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