「出来ないこと」や「苦手なこと」があるのはあまり問題ではありません。
人には生まれ持った気質と身体的な傾向があって、
誰でも必ず「出来ないこと」「苦手なこと」を複数持っています。
だから、さまざまな要素を持つ人間が相互に関わり補いあう「社会」というものが成り立ちます。
そして、本当は出来ないのに、「出来る」と思い込んでいるほうがいずれ生きづらくなりますから、出来ないことをちゃんと知っているというのは実はとても賢いことでもあります。
でも、「私には出来ない」という思いに捉われて落ち込んだり、
ほんとうは出来るのに、何かに邪魔されて出来ない状態になっているなら、
それはまた違うお話になってきます。
「出来ないこと」と「出来ないことを悩むこと」は全く別の問題です。
不思議に感じるかもしれませんが、
同じことを悩んだり考えたりしていると、その状況を何度も頭の中で再生し記憶していくので
どんどんその状況がリアルに近づいて、保たれてしまう傾向があります。
つまり、出来ないことに捉われるほどますます出来なくなる。
「出来ないことがある」という事実よりも
「出来ないことを何度も考え悩む」という方が、より問題を深刻にしてしまいます。
一番問題なのは、「捉われてしまうこと」なんですよね。
そこから解放されれば、案外「出来ないこと」が問題ではなかったと気づくことが出来るようになります。
そして意外と、「捉われなくなったら前より出来るようになりました」という方がいらっしゃるのが、面白いところです。
*このブログは毎日19時に更新されます
当カウンセリングルームに所属する、女性カウンセラーの情報はこちら