朝起きて会社に行って帰る。
他の人と変わり映えしない、一般的な毎日を送っているだけなのに、どうもすぐに疲れてしまう。
満員電車に乗ることや
上司に怒られることや
残業続きで帰宅時間が遅いことも
他の人も経験しているはずなのに、みんな涼しい顔をして当たり前のように翌日も会社に向かうことができている。
かたや自分は、毎日目覚ましがなると憂鬱で、
会社から帰宅した直後から、もう明日の出勤を恐れている。
なぜかいつもすごく疲れている気がする。
友人や家族と過ごしても、
お酒を飲んだりたくさん食べたりしても
その場しのぎにはなるけど明日への活力が湧くわけではない。
「疲れた」と「休みたい」が頭の中をぐるぐるする。
自分は、何にこんなに疲れているんだろう。
環境が変わったらもっと楽になれる?
過去を受け入れたら生きやすくなる?
それとも自分の中になにか原因がある?
自分の姿も見えなくなって、
無数に存在するはずの道のすべてに霧がかかっているように感じる。
進むべきか、戻るべきか、違う道を選ぶべきかもわからない。
死にたくないけど、生きたくもない。
立ち止まって、もう一歩も動けないんじゃないかと思う時、
生きているだけでなぜかすごく疲れると思う時、
それが人生の岐路かもしれません。
小さな不安やストレスをたくさん抱えていると、
何に自分が苦しんでいるのかがよく見えなくなります。
例えば「対人関係が苦手」と思っていても
その中にはあらゆるパターンに対する苦手が詰まっていて
結局何なんだろう、と分からなくなります。
不安をかかえて何も見えないまま、それでも歩き続けた自分を「よく頑張りました」とねぎらって、
これからは自分の足元くらい見えるランプが欲しいと思ってほしいなと思います。
カウンセリングルームはいつも同じ場所にあって、何度でも立ち寄ることができますが、
悩んでいる人を見つけて迎えに行くことができません。
だから最初は必ず、クライアントさんの「楽になりたい、生き方を見つけたい」という気持ちがないと
カウンセリングルームへたどり着くのは結構難しい。
人は、重い疲労と慢性的な不安に圧し潰されると、もはや「楽になりたい」という感覚が分からなくなってしまう時があります。
つらい、苦しいとは思っても、「ここから抜け出したい」という気持ちが出てこなくなるんです。
そうなったら自分からはもうどこにも繋がることができないから、
「なんか生きづらい」「なんか疲れる」と立ち止まった瞬間を
ぜひ大切にしてください。
*このブログは毎日19時に更新されます
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