解離がある人のカウンセリング① | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

カウンセリングを受け始めてしばらくすると、

一時的にストレスに敏感になったように感じるクライアントさんがいます。

 

これは「解離」と言われる状況に陥っている方に多い現象です。

 

人間は、度重なるストレスや自分のキャパを超えた苦しみに出会うと、

「意識を飛ばすことで何も感じなくさせる」という方法で自分を守ろうとすることがあります。

(正確さよりもイメージしやすさを重視して書いています。)

 

 

解離状態になると、

 

●自分を別な場所から見ているような気分があったり、

●空想や考え事にふけったり、

●自分の感情や生きている実感が分からなかったり、

 

ざっくり言うと、意識がぼんやりするような感覚があります。

 

ほかにも、

●人格が入れ替わるようなことがあるだとか

●自分の手足を自分の意思で動かせないとか、

そういう症状がでる方もいらっしゃいます。

 

解離の症状は、自分を守るために「何も感じなくさせる」「意識をぼんやりさせる」という類ですから、

表面的には「苦しみへの直面を避ける」事になりますので、

本人もそこまで解離に困っていないことが多いです。

そして、自分が解離状態だと把握することも難しくなります。

(意識が解離しているので。)

 

解離状態の方が苦しみを感じなくて済むなら、そのままの方が良いんじゃない?と思う方もいるでしょうが、

「感じない」のはあくまで表面的なもので、ダメージそのものは確実に蓄積しています。

 

そのダメージは、認知されない分出口を変えて「症状」として現れることも少なくありません。

例えば身体症状に出て苦しんだり、食べすぎたり(食べすぎは解離につながります)ということはよくあります。

そして、解離状態なら不快感ゼロかというと、そういうわけではありません。

刺さるような苦しみがなくても、「いつも何かしんどい」という状態が続きます。

 

 

こういう解離状態の方がカウンセリング(心理療法)を受けるとどうなるのかというと、

解離状態から通常の脳の状態に戻り始めます。

 

つまり、飛ばしていた意識が帰ってくるのです。

 

この工程は、今後の人生を生きるために、

クライアントさんが本当に生きやすくなるためには

避けられない道です。

 

ですが、それは置き去りにしていた苦しみと出会い

また通常の脳が感じるストレスをしっかり感じられるようになるために、

一時的に「つらい」と感じやすくなる方がいらっしゃいます。

(そういう苦しみを感じないまま、スコーンと良くなる方もいらっしゃいます)

 

 

続きます。

 

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