家族とのすれ違いによるゆがみが大きくなると、矛盾を抱えた悩みが発生することがあります。
でもそれは家族が悪いわけでも、本人が悪いわけでもない。
すれ違うのも、すれ違いをストレスに感じるのも当たり前。
問題なのは、根本の原因(や影響していること)と表面の悩みが違いすぎる(ことがある)、という点です。
普通の人は、
「きれい好きなのに部屋が片付けられない」という困りごとに対して、
・断捨離の本を読んだり
・アドバイザーを呼んでみたり
・発達障害を疑って自己診断したり
という手を打とうとします。
でも、「部屋が片付かない」原因が、もっと別の「何か」だった場合、いくらやってもなかなか改善しません。
カウンセリングに来る方で、「片付けられない」というお悩みを一番に話す方はほとんどいません。
大抵は「人間関係」や「生きづらさ」についてお話にいらっしゃいます。
でも、その「人間関係」や「生きづらさ」に対してカウンセリング(心理療法)をしているうちに、
「カウンセリングと関係があるのか分からないけど、実は片付けができるようになった」
とおっしゃる方がたくさんいます。
もちろん私が、クライアントさんにこっそり内緒で「片付けができるようになる心理療法」をした、ということではありません。
こういう方は、別な「何か」の結果として「片付けられない」状態になっていただけ、というワケです。
だから別の「何か」が解消されたら、結果である「片付けられない」もなくなった、というだけ。
「きれい好きなのに部屋が片付けられない」
「正義感が強いのに物を盗んだことがある」
など、自分でも首をかしげるような矛盾した悩みがある時は、まったく別のどこかに「答え」がある場合があります。
見つけられたら、生きやすさのレベルがぐっと上がるかも。
そしてこういう悩みは、カウンセラーにとってもクライアントさんの「ヒント」になったりすることが多いので、
気になっていることがある時はぜひ一度教えてくださいね。
*このブログは毎日19時に更新されます
当カウンセリングルームに所属する、女性カウンセラーの情報はこちら