まだまだ暑いし蝉も鳴いてるけど、
どことなく夕方の空が秋めいてきたような気がします。
陽の傾き方なのか、色なのか。
自分がどの部分に秋を感じているのか、自分でもはっきり分かっていません。(笑)
そういえば、秋特有の寂しさや懐かしさはどこから来るものなんでしょうね。
いろんな人が、秋に同じような印象を抱いているわけですから、
個人の人生経験によらない部分も多分あるんでしょう。
秋のもの寂しさを誰かが定着させたから、みんなそういう認識になるのか、
はたまた人間に共通する感覚がなにかあるのか、
「季節に関するイメージ」というのは面白いものです。
季節の変化というのは、結構人の心の役に立つものでもあります。
仕事で忙しくしていたり、ストレスや悩みを抱えていたりすると、
結構いろんなことが「それどころではない」ものになってしまうんですよね。
人との交流だったり、家の片づけだったり、趣味の活動だったり、
そういう少なからず自発的な行動が必要なものは少しずつ排除されてしまいます。
目の前の業務や悩みばかりが目について、朝起きてから寝るまでの間それしか考えられなくなってしまうと、
世界はどんどん小さくなっていって、いつの間にか出られなくなってしまったりするのです。
でも、季節の風景というものはそこに、ごく自然な形で風穴を開けてくれます。
自分が何か自発的に頑張らなくても、桜が咲いたり、青葉が増えたり、ひぐらしが鳴いたり、雪が降ったりする。
そういう小さな変化を目にして、一瞬「あ、秋だな」「もう春か」と思う気持ちが、
「仕事や悩みのことしか考えられなくなっている状態」から少しだけ外に出してくれるのです。
私なんかは職場と家の往復ばかりですし、家にいる時はゲームしたりしていますからあんまり季節を意識することは無いのですが(笑)、
それでも(だからこそ?)、ふとした瞬間に「あ、秋っぽいなあ~」と思うと、なんだかいつもとは違う気分が心の中に入ってくるような気がして心地よいものです。
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