カウンセリングルームまきびは、お盆期間もいつも通りご予約を受け付けています。
今日は久しぶりに、悩み相談に答えるタイプの内容です。
毎月2回くらいやろうと思っててすぐ忘れちゃうな~。
グルテンフリーシリーズがようやく忘れずに定着してきたので、こっちも頑張ろうと思います。
【相談】
大学に通いながらアルバイトをしています。
自分で言うのもなんですが、大学での成績は良い方で教授からゼミの誘いも受けました。
バイトではいわゆるバイトリーダー的な立ち位置で、店長から「正社員になればいいのに」とも言われています。
ただ、正直かなり疲れている部分があり、このままでいいのか悩んでいます。
自分はいつも「全力」で、手を抜くことができません。
手を抜いたものを評価されると、それがそのまま自分の評価になってしまうという恐怖感があります。
実力よりも低く評価されるのではないかと思うと怖く、全力でやりすぎます。
極端に言うと、全力じゃないものを見せて不当な評価を得るなら見せないほうがマシだ、と思っています。
見栄っ張りなんだと分かっているつもりですがやめられず、その結果、120%の力を出しているのに「80%くらいでやりました」みたいな態度をとってしまい、ますます自分を追いつめてしまいます。
自分で作った「すごい自分」みたいなイメージに苦しんでいる自覚があるけど、止められません。
「出来る人でなければいけない」というような一種のこだわりを感じる相談です。
常に全力で物事をこなせることは長所でもあるのでしょうが、
「正直かなり疲れている」のであれば、話はまた別ですね。
120%、という言葉を使うということは、全力以上の、少し無理をした状態なのではないでしょうか。
であれば、「このままでいいのか」というお悩みは、「このままで大丈夫なのか」ということかもしれませんね。
さて、今のご相談者さんのことを一言でいうなら、
『評価を気にして、評価がすべてで、評価に振り回されている』
そんな状態でしょうか。
ではまずは、なぜ評価に振り回されるのかを考えてみましょう。
これは割と単純な話で、あなたの中では「評価は他人がするもの」だと思っているからです。
もしも、ちょっとしたアクシデントがあって思うように実力が出せなかったとき、
それを説明したい気持ちでいっぱいになりませんか?
それが、評価は他人がするもの、と思っている証拠です。
他人の価値観、知能、機嫌で自分の評価が決まってしまう。
確かに恐ろしいかもしれません。
そしてご相談者さんは、自分の中に不安定な自信を抱えていそうです。
「できる自分」と「本当はみんなが思うほど出来ない自分」。
そのギャップに揺れて、余計に「いつもちゃんとしていなければ」という気持ちが生まれています。
これもまた、他人の評価を基準にしてしまっているからなんですね。
他人の心を軸にしていれば、不安になるのは当たり前です。
他人の揺らぎやすい評価をベースにした「自信」は、自分ではコントロールが効きません。
120%の力を出してやったことを、80%で頑張った風に伝われば、相手はもっとあなたを評価し、伸びしろを感じます。
あなたは他者から評価され期待される存在であることに自信を持つ一方で、「本当の自分」とのギャップを感じずにはいられません。
続きます。
*このブログは毎日19時に更新されます
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