嘘は自分を守るものだった、
しかしこのままだと自分は変われない。
もちろん、自分に嘘をついて生きることが結果的に楽ならば、それはそれでよいでしょう。
でも、そうでなかったら?
そういう時は自分に何か聞いてみると、わかることもあるかもしれませんよ。
ちょっとやってみましょうか。
自分の心の声に対して、いろいろ突っ込んでみます。
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「恋愛に興味がない」
例えばこんな風に普段思っているとします。
では、本当に?どうして?と聞いてみましょう。
何か胸のあたりが嫌な気分になって、次のような気持ちが出てきました。
「そもそもモテないし」
「傷つくのいやだし」
「出会うのが億劫だし」
ほらほら、出てきましたね。
自分に自信がないのね、傷ついていたの?と聞いてみます。
なんだか昔のことを思い出してざわざわします。
「隣の席の男の子に目の形が変だと言われた」
あらー、そんな昔のことが気になってたのね。と思います。
でもここですかさず反論が返ってきます。
「気にしてたんじゃなくて事実だから!」
「あと出会うのもやり取りするのも面倒なので」
ここで、思い出します。
「近づいたら、何かがバレる」という恐怖を抱いていることを。
それはもしかして、隣の席という近距離で言われたことと関係があるのかも…。
近づいたら傷つけられるというトラウマが出来上がってしまったから、
近づかないために「興味がない」事にしているのかな?
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こうやって自分の気持ちと向き合うことで、自分を守るためについていた嘘が分かったり、嘘をついて何を守りたかったのかが分かったりします。
さらにその背景に、幼児期の愛情不足だとか環境からの学びとかいろんな原因がありますが、それはカウンセラーと一緒に向き合うのがいいかもしれません。
ひとまず自分でこのくらい向き合えたら上出来だと思います。
そして、嘘と向き合うとき、大切なのは自分の嘘を憎まないことです。
嘘は、傷ついてボロボロの幼い自分が必死に作り上げた壁でもあります。
そういうものに、「バカみたいな嘘をついて」などと思えば、それは傷だらけの幼少期を否定することになりかねません。
他人から守るために頑張ったことを自分自身に否定されたら、それこそ傷になってしまいます。
なので、嘘は努力の証なんだと受け止めて、「でももう必要ないな」と思えるようになるのが良いですね。
そう思えれば、現実も変わっていきますよ。
婚活や恋愛で、ずっとうまくいかない、同じことを繰り返す、結局一番にしてもらえない、などで悩んだ時は、「相手に悩む」ことも「自分を責める」ことも一度やめてみましょう。
そして「もしかして自分は嘘をついているのかな?」という視点で振り返ってみるといいことがあるかもしれませんね。
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