私はSNSと呼ばれるものにほとんど手を付けたことがありません。
時代の波に乗ってみるかとInstagramはやってみましたが、それも投稿する時に画面を開くだけなので、
他の人の投稿を目にすることがほとんどありません。
なんでSNSに手を出さないかというと、理由は簡単で「疲れそうだから」。
あとつながるような相手もそんなにいません。(笑)
ただ、人の心に関わる仕事をする以上、まったく世の中のことを知らないわけにもいかないので、
クライアントさんが話すSNSのお話を「ほうほう」と学びがてら聞いています(笑)
たまに画面を見せてくれるかたもいて勉強になります。
そして、「こりゃ疲れるわ」と毎回思うんですね。
もちろん楽しい情報もたくさんあるし、思わず納得しちゃうような情報もあるわけですが、
見ていくと、だんだん自分の気持ちが引っ張られてしまうような。
そうすると、知らない人の投稿に対して
「それは違うんじゃないかなあ」と勝手に思ったり、
「どうしてそんなひどい書き方をするんだろう」と傷ついたような気になったり、
誰かの書き込みが自分にあてはまって落ち込んでみたり、
すごく共感した意見に、強烈な批判が書いてあってがっかりしたり、
頭の中が忙しくなってくる感じがします。
ふつうの会話だったら、「へ~なるほどね~」「う~ん、まあね~」くらいで終わるはずのことが、
SNSになってしまうとなんか引っかかってしまいます。
そしてそういう気分に振り回されて、疲れてしまったり、余計にSNSを見るようになったり。
これを毎日やっていたら、そりゃストレスもたまるよなと思うんです。
当たり前にSNSのストレスを受け入れている現代人は凄いな~。
そもそも、スマホ自体がちょっと重い存在ですよね。
せいぜいタテ12~13㎝くらいの薄~い箱の中に、
これでもかというほど人間の感情が蓄積していて、
見知らぬ他人の情報まで拾ってくるんですから。
文明の利器、時に感情の魔窟と言ったところですかね。
カウンセリングでも、
「この人はどうしてここまでコンプレックスが強いんだろう?」と思うと、
ネットに書いてあった、Twitterでこんなつぶやきがあった、など
本人が傷つく情報を見てしまって、必要以上に苦しんでいるパターンがあったりします。
あるいは、ネット上の誰かに憧れて夢を膨らませるあまり、
「そうではない自分」を強く意識して、自分のことをどんどん嫌いになっていったり。
なんとなく見ているスマホの情報で、私達は日々少しずつ傷ついているのかもしれません。
(もうちょっと言えば、私達が持つ傷に触られるような感覚、かもしれません。)
もちろん、スマホの中に救いもあるのですが。
自分の中に鬱々とした気分がたまってきたな、なんだか嫌な気持ちになってしまったな、と思ったら
スマホを一度置いてみましょう。
嫌な気分が蓄積してしまったら、心理療法でスカッとするのもいいかもしれませんね。
*このブログは毎日19時に更新されます
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※このブログ内に登場するエピソードは特定のクライアントさんの経験談とは関係ありません。