SNSで他人の感情に引っ張られる | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

 

私はSNSと呼ばれるものにほとんど手を付けたことがありません。

 

時代の波に乗ってみるかとInstagramはやってみましたが、それも投稿する時に画面を開くだけなので、

他の人の投稿を目にすることがほとんどありません。

 

なんでSNSに手を出さないかというと、理由は簡単で「疲れそうだから」。

あとつながるような相手もそんなにいません。(笑)

 

ただ、人の心に関わる仕事をする以上、まったく世の中のことを知らないわけにもいかないので、

クライアントさんが話すSNSのお話を「ほうほう」と学びがてら聞いています(笑)

たまに画面を見せてくれるかたもいて勉強になります。

 

そして、「こりゃ疲れるわ」と毎回思うんですね。

もちろん楽しい情報もたくさんあるし、思わず納得しちゃうような情報もあるわけですが、

見ていくと、だんだん自分の気持ちが引っ張られてしまうような。

 

そうすると、知らない人の投稿に対して

「それは違うんじゃないかなあ」と勝手に思ったり、

「どうしてそんなひどい書き方をするんだろう」と傷ついたような気になったり、

誰かの書き込みが自分にあてはまって落ち込んでみたり、

すごく共感した意見に、強烈な批判が書いてあってがっかりしたり、

頭の中が忙しくなってくる感じがします。

 

ふつうの会話だったら、「へ~なるほどね~」「う~ん、まあね~」くらいで終わるはずのことが、

SNSになってしまうとなんか引っかかってしまいます。

 

そしてそういう気分に振り回されて、疲れてしまったり、余計にSNSを見るようになったり。

 

これを毎日やっていたら、そりゃストレスもたまるよなと思うんです。

当たり前にSNSのストレスを受け入れている現代人は凄いな~。

 

 

そもそも、スマホ自体がちょっと重い存在ですよね。

せいぜいタテ12~13㎝くらいの薄~い箱の中に、

これでもかというほど人間の感情が蓄積していて、

見知らぬ他人の情報まで拾ってくるんですから。

 

文明の利器、時に感情の魔窟と言ったところですかね。

 

カウンセリングでも、

「この人はどうしてここまでコンプレックスが強いんだろう?」と思うと、

ネットに書いてあった、Twitterでこんなつぶやきがあった、など

本人が傷つく情報を見てしまって、必要以上に苦しんでいるパターンがあったりします。

 

あるいは、ネット上の誰かに憧れて夢を膨らませるあまり、

「そうではない自分」を強く意識して、自分のことをどんどん嫌いになっていったり。

 

なんとなく見ているスマホの情報で、私達は日々少しずつ傷ついているのかもしれません。

(もうちょっと言えば、私達が持つ傷に触られるような感覚、かもしれません。)

もちろん、スマホの中に救いもあるのですが。

 

自分の中に鬱々とした気分がたまってきたな、なんだか嫌な気持ちになってしまったな、と思ったら

スマホを一度置いてみましょう。

嫌な気分が蓄積してしまったら、心理療法でスカッとするのもいいかもしれませんね。

 

 

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