突然ですが、
カウンセリングに初めていらっしゃって、
「最近体が疲れやすいので来てみました」
と言う方はまずいません。
身体が重い、だるい、胃が痛い、肌が荒れる…など、
身体的な症状や感覚がある場合、多くの人はまず真っ先に病院に行くと思います。
私でもそうします。(笑)
なのでこれは、あくまで体に異常がない場合の話ですが、
トラウマと「疲れやすさ」には実は関連性があると言われています。
ざっくり言うと、
トラウマを経験すると体のエネルギーが奪われる
みたいな感じです。
だから、トラウマのあるクライアントさんから話を聞いていると、
好きなことを楽しむ熱量がなくなった、とか
やらなきゃと思っても体が重い、とか
すぐ気力や体力が尽きてしまうようになった、とか
そういったことをわりと頻繁に耳にします。
そういう方にカウンセリングを続けてもらうと、
どこかの時点で
やりたいこと、やるべきことは描けるようになったけど、いまいち力が出ない、
という時期が来たりするんですね。
それは、トラウマは癒されつつあるものの、
失われた活力のようなものがまだ湧いてこないという状況なので、
今度はその活力を取り戻すためのカウンセリングに入ります。
そうすると、例えば
・ショッピング出来る時間が長くなった(疲れにくくなった)
・「もうひと踏ん張り」が効くようになった
・仕事から帰宅した後に、少し家事が出来るようになった
・3日坊主癖が消えた
など、内容はさまざまではありますが、
案外現実的な場面で効果を感じられることも多いようです。
ちいさな変化だと、本人が自覚しにくいものもありますが、
せっかくなら自分の「良い変化」には敏感でいたいですね。
自分は良くなっていっているぞ、という気持ちはとてもうれしいものですから。
いまトラウマの心理療法を受けている方は、ぜひご自分の疲れやすさにも注目してみてください。
*このブログは毎日19時に更新されます
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※このブログ内に登場するエピソードは特定のクライアントさんの経験談とは関係ありません。