『私が好き』が『本物』と思えるまで10年かかった | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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30年前だったか、女優佐藤オリエがエッセイで
アクセサリーについて書いていた。

彫刻家の父忠良から言われたのは
「どんなに小さくてもいいから宝石は『本物』にしなさい」


『本物』ね~・・・

宝石と呼べるものは婚約指輪の紫水晶だけ。

そのころ、やっとおしゃれがしたいと
思い始めていたのだった。

アクセサリーの中ではイヤリングが一番好き。

ポツンぽつんと買う事はあっても、
宝石と呼べるようなものは買えない。

やっぱり私は本物になれないのね~、
となんか変な納得をするしかなかった。


「これ好き!」と思って買うのに、
『本物』じゃないなぁとつい思ってしまう。

そして、だんだん、大きくてぶらぶら揺れるものに
目が行くようになっていって数年、
というか10年たっていたかも。

そうだ、『私にとっての本物』は宝石じゃない。
宝石なんてつけたら落とさないか、
盗られないかと心配するだけ。

『私にとっての本物』はデザインの面白いモノ!つけてます!
って主張してるようなものが好き!

大きいのが好きだからついつい落とす。
買ったその日に落とすことさえある!

娘に「これとおんなじの見つけたら買って!」
と言うと「そんなもの、まず売ってません!
お母さんしか買わないわよ」と言われてしまう。


こんなイヤリング選びにまで
「えらい彫刻家の先生のお言葉」の影響が及んでいた。

『お墨付き』でなく、『自分が好き』でいいと思えるのに
10年を要したのだった。


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