イネイブラーの問題点② | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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そしてなぜ世話焼き行動をやめられない、助けることをやめられないのか?

それは、イネイブラーには『見捨てられ不安』があるからだと言われています。

『見捨てられ不安』は家族からのネグレクト、つまり気持ち、感情を受け止めてもらっていないことからきている場合があります。

これは別に親が冷たかったとか、何もしてくれないから、だけとは限りません。

・親子で知的レベルが違うので、親のほうで子供の気持ちを読み取れていないことがあります(親自身が子供の気持ちを読み取れていないことに気づいていないことが多いです)。親は一生懸命子供のために頑張っているが、子供のニーズが読み取れていないので、子供の方からするといつもすれ違いで、気持ちを受け止めてもらっていない感覚になります。

・親が忙しすぎて子供と向き合う余裕がなかった、という場合もあります。例えば両親共働きで毎日疲れていて子供の気持ちを汲む余裕がなかったり、他に病気がちの子供がいて親の手がそちらにかかり過ぎたり、次の子の出産で親がつわりや体調不良で子供の気持ちを受け止める余裕がなかった場合があります。

・出産後に親の精神状態、身体の状態が不安定で子供の気持ちをくみ取る余裕がなかった場合も考えられます。

・両親の夫婦仲や嫁姑問題など家族仲が悪い場合も子供は受け入れてもらってない感覚になります。

・子供に発達障害系の要素があると信頼・愛情ホルモンであるオキシトシンが子供の脳で分泌されにくく、親が子供にいくら世話をしてあげても、子供のほうでそれを愛情だと感じ取れない場合もあります。

他にも理由はいろいろあるにせよ、親が一生懸命育てたとしても子供が気持ちを受け止めてもらっていない感覚になる場合があります。

大事な事は親が悪い、子供が悪い、ということではなくて、どのパターンが原因で今の状況になっているかを把握し、これからより楽に楽しく生きていくにはどうしたらいいかを考え、実践していくことが大切なのです。

そしてこの原因、状況を把握するのは専門家に頼ったほうがよいと思います。

理由は、本人が自分で分析しようとするとどうしても「親を悪く思いたくない」「あれはあれでよかったんだ」等、実際にあったことや実際に感じた感覚を認めたくない部分がどうしてもでてきてしまいます。

そうすると過去を都合良く解釈をしてしまい、結局、その分析が活かされることはなく、悪循環が続いてしまうことになります。


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