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イネイブラーがかたくなに自分の問題を認めない理由は前三回で説明させていただきましたね。もっといろいろと見方があると思いますが、とりあえず一つの考え方を提示させていただきました。
そして一番大事なことはみんなで悪循環を断ち切ることですよね。そのために依存者に世話を焼いてしまう人にも自身の問題をみつめて、世話焼き行動をやめることができるようになること、ひいては本人の自己価値を、人助けに頼らずに高めていくことができるよう、一緒に前に進んでいきたいですね。
そして依存者の嗜癖行動をやめていただくにはまず世話焼き行動(=イネイブリング)からやめてもらう必要があるということを認識していただくことになります。
嗜癖行動を助ける人がいなければ、問題が表面化し、最初は大変です。
例えば、買い物依存の人にお金を渡さなくなると、お金をよこせと暴れたり、いじけたり、自分を憐れんでひきこもったり、幼児退行を起こすことがあります。
それに引っ張られてついお金を渡してしまうことがないよう、専門家と家族ががっちりとルールを決めて、断るときは断ることができるようにカウンセリングしていくのです。
なので依存者を治療する場合は、並行してもしくは依存者の治療前にイネイブラーの治療から始める必要があるのです。依存者を治療してもイネイブラーが世話を焼いたのでは、元の木阿弥になってしまいます。ですのでまずはイネイブラーの治療からなのです。
ただイネイブラーは肯定されたくはあっても否定されたくはないので、このスタートラインに立つのは難しいのです。
だから問題がかなり深くなってから、イネイブラーの手にはもう負えなくなってから、専門家を訪ねる方が非常に多いです。世間体の問題もありますから余計にですね。
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