関係妄想 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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昨日、朝のワイドショーを見ていたら、女性芸能人に殺害予告をだしていた人がいたと出ていました。一度も会ったことがないらしいその芸能人と恋愛関係にある?あった?ような妄想を抱いていたことから、殺害予告にまで至ったようです。

最近は妄想について書いていましたが、私が公共機関で相談員をしていた時には、この手の話はたくさんありました。芸能人の〇〇さんと通じ合っているんだけど、手紙を送っても返事がないのはどうしてか?有名人の〇〇さんはおれと付き合っているんだ、の話は日常茶飯事でした(実際の内容とは変えてあります)。

関係妄想というやつですね。

前にもお話ししましたが、妄想の場合、周りの人がいくら説明して否定しても本人にとっては現実なので、本人からすると周りがおかしいとなります。

周りが否定すればするほど、本人は自分の殻にこもってしまいます。昔、占い師と一緒にマンションに住んでいた芸能人も周りの説得に対してある意味では被害妄想的になっていたのかもしれませんね。

私の担当している方からお話を聞くと、「カウンセリングが進んでかなり落ち着いてくると『あれは妄想だった』と認められるようになるけど、妄想が出てきたばかりのとき、人生がうまくいってないときはその話を妄想だと認めるのは無理だ」、とおっしゃっていました。

ただこの殺害予告はわかりやすい関係妄想ですが、見分けにくい関係妄想もたくさんあります。例えば、〇〇さんが自分をちらちら見てくるから自分のことが好きなんだ、というのも問題ない場合と妄想の場合があります。それから成人になってもやたらと小学校や中学校の人間関係の話が話題に上がる場合も妄想かもしれません(いじめ等ならフラッシュバックの可能性もありますね)。

これを見分けるには、他にも妄想的な話がないか?チェックしてみることです。そしてその話に異様に固執している場合は要注意ですね。否定してもその話にこだわっている場合、周期的に繰り返される場合は妄想の可能性が高くなります。

それから病的な妄想が多い方は被害的な話が多く、家族や友人等、味方まで批判をしてしまうので、友達が少ない、もしくはいないことがあります。学校や職場に行っても数か月、数年すると周りとあわない、周りが悪い、周りからいやなことをされる、だから辞める、ということを繰り返していたりします。

大事なことは本人か周りが気づいた段階で、というか早めに気づいてあげることが大事ですし、とにかく腕のいい専門家にかかることが大切だと思います。


(あくまで個人で勉強、情報収集した上での見解にすぎませんのでご了承ください)


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