統合失調症の妄想 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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昔、公共機関で相談員をしていた時に統合失調症の方とお話しすることが多く、年間で100人近くの統合失調症の方とお話ししたこともありました。

たくさんの人数を聞いていくとやはり妄想にはパターンがあり、人間の脳みそはやはり機械に近いのかなあと思ったことがあります。

突飛な妄想ではなく、話を聞いているだけだと妄想なのか、現実なのか、区別がつきにくいものについてお話しさせていただきます。

例えば、女性の方ですとご自身のことを美人だと思う妄想がよくあります。数人の専門家でこの妄想のパターンについて話し合ったのですが、本人と面接した限りではみなさんの統一見解として美人思う本人の自己認識は妄想であろうということに達しました。

それからこれは男女ともにあるのですが、『関係妄想』というものです。誰々が自分の事をよく見ている、目がよく合うから、彼彼女は私のことが好きなんだ、と思うものです。そして調子のいいときは、私はみんなから好かれている、という被害妄想と真逆の妄想があったりします。クレランボー症候群のような場合もあります。

あとは自分は勉強や仕事ができる、『誇大妄想』ですね。これも多いです。実際、仕事をしていただくと本人のお話し通りにはいかないことが多いです。

それから親に虐げられている、家族からいじめられているという『被害妄想』ですね。これも多いです。実際に親御さんとのやりとりを聞いているとむしろご本人がご両親を使い倒していたりします。

おわかりいただけると思いますが、統合失調症と診断されていなくとも、これに近い妄想をお持ちの方は周りにたくさんいらっしゃるのではないかと思います。


(あくまで個人で勉強、情報収集した上での見解にすぎませんのでご了承ください)


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