適応障害:よくある相談事例15 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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適応障害:よくある相談事例15

*仕事、家族内での問題、自分や家族の病気、恋愛、学校などでのストレスによって
以下のような症状のどれか(複数)が現れる

・気分が落ち込む(その原因は自分でもわかるストレスがかかった時点から)
・涙もろくなっている(その原因は自分でもわかるストレスがかかった時点から)
・意欲が低下している(その原因は自分でもわかるストレスがかかった時点から)
・不安になっている(その原因は自分でもわかるストレスがかかった時点から)
・動悸がする(その原因は自分でもわかるストレスがかかった時点から)
・焦りが生じている(その原因は自分でもわかるストレスがかかった時点から)
・神経が過敏になっている(その原因は自分でもわかるストレスがかかった時点から)
・緊張感が高くなっている(その原因は自分でもわかるストレスがかかった時点から)
・イライラする(その原因は自分でもわかるストレスがかかった時点から)
・朝起きるのがしんどい(その原因は自分でもわかるストレスがかかった時点から)
・職場で突然泣きたくなる
・集中力が低下する
・ストレスの原因となっている状況や事柄を考えると、憂鬱になる
・ストレスの原因となっている状況や事柄を考えると、不安や緊張が強くなる
・ストレスの原因となっている状況や事柄を考えると、社会生活や家庭内での生活が困難になる
・ストレスが身体に現れる(動悸、めまい、頭痛、かぜ様の症状、腰痛などの症状)
・ストレスの原因から離れている時間(休日など)は症状が軽くなる

・DSM-IV-TRによる適応障害の診断基準
A. はっきりと確認できるストレス因子に反応して、そのストレス因子の始まりから3ヶ月以内に情緒面または行動面の症状が出現
B. これらの症状や行動は臨床的に著しく、それは以下のどちらかによって裏付けられている
(1) そのストレス因子に暴露されたときに予想されるものをはるかに超えた苦痛 (2) 社会的または職業的(学業上の)機能の著しい障害
C. ストレス関連性障害は他の特定のI軸障害の基準を満たしていないし、すでに存在しているI軸障害(うつ病や統合失調症などの疾患)またはII軸(人格障害)の単なる悪化ではない
D. 症状は、死別反応を示すものではない
E. そのストレス因子(またはその結果)がひとたび終結すると、症状がその後さらに6ヶ月以上持続することはない

鑑別では、特にうつ病との区別が必要です。抑うつ気分と不安、興味の喪失だけではうつ病と適応障害を区別することが困難です。うつ病では、悲哀感、自責感(環境のせいではなく自分が悪いと責める気持ち)、気分の日内変動(朝に抑うつ気分が強い)、今まで興味のあったものに全く興味がなくなることなどが特徴です。また、適応障害は、ストレス因子が消失することで症状の改善を認めますが、うつ病は症状が持続することが多く、これらの特徴をふまえた上で、診断が行われます。

ストレス状況が改善しない場合には、症状が悪化してうつ病へと至る場合がありますので、早い段階で周囲の人に支援を求めることが重要です。また、落ち込みや不安、身体的症状がひどく、社会生活に支障を来す可能性がある場合もあります。



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