あっという間だ。
ついこの間、観客席側で試合のSNS更新や物販をしていた。
自分に与えられた役割をこなすことで必死だったと同時に、頑張っている先輩方を、みんなかっこいいなぁ先輩たちって上手だなぁって、そんな気持ちで"観戦"していた。
一戦一戦を、心から自分事と捉えることは正直できていなかった。
今シーズンは違う。
ベンチに入れていただくようになったことで、一気に自分事に感じている。
自分の些細な行動ひとつが、試合の勝敗に影響するかもしれない。責任の大きさが違う。
TRとして、選手のあらゆる不調に確実に対応し、最善のテーピングを巻き、最高のベンチ環境を提供する。
完璧って難しいけど、1部昇格のために出来るだけ完璧を届ける。2年生だから、という妥協はリーグ戦において一切許されない。
一戦一戦できる準備は事前にして、臨みたいと思う。
それと、もうひとつ頑張りたいことがある。
私は人を褒めることが、多分苦手だ。
心ではこの人頑張ってるなって思っているのだが、相手には薄情な人間に映っているんだろうなと感じることが最近多々ある。
指摘するばかりのTRではなく、些細な頑張りや成長を見つけ、それを言葉に出して褒める。
そのために、"全体"だけではなく、"個人"にフォーカスした視点も持つ。
TRとして当たり前のことかもしれないけれど、試合が近づくにつれてピリピリしたときには、ちょっと違う視点からみんなのことを見つめてみること。今シーズンの残り意識して頑張りたい。
今シーズンが終わると、私はこのチームの最上級生TRになる。
来シーズンは現1年生と共に私がTR組織を引っ張っていかなければならない。
正直不安だ。まだまだ何をするにも不安が付き纏う。これまでいつでも何でも最終決定は4年生の先輩がしてくださった。甘えていい先輩がチームからいなくなるってこんなにも怖いのか。
逆に言えば、今ならまだ先輩がいらっしゃる大チャンス。成長して、私が今シーズン立てた「看板TR」という目標をシーズン内にきちんと達成する。
そして先輩方が安心して引退できるように、私が頼もしくなる。
1部に昇格する瞬間を味わいたい。
1部で戦ってみたい。
去年の入れ替え戦で見た先輩たちの悔し涙は、もう見たくない。
今年はみんなで沢山嬉し涙を流せるように。
チームの一員として、私も勝ちに貢献します。
33期 2年 TR 河合優依