2回目のリーグ戦がやってくる。昨シーズンの東海戦も成蹊戦もはっきり覚えている。毎試合なぜか涙が止まらなかったことも、はっきり覚えている。1年が流れるのはあっという間だ。
たったの1点が泣くほど嬉しかった。ラクロスの1点って「たった」って感じはしないけど。だから、その1点に懸けてるプレーヤーが本当にかっこよかった。ベンチが湧いて一体になってて。まず1点、もう1点、あと1点。みんなが喜ぶ姿が見たくてたまらなかった。
反対にたったの1点が悔しかった。相手もその1点に同じくらい強い気持ちを懸けてることはわかってる。だって勝負は1点で分かれるから。私が泣くのはなにか違うんじゃないかって思いながらも涙がこぼれてきて、それを抑えるためにお腹にぐっと力を入れて声入れをしていたことが鮮明に記憶に残っている。
でも私は感情が動かされるだけで、なにもすることはできなかった。できないと思ってた。
そんな私の考えを変えてくれたのは昨シーズンの最終戦。ベンチに入らせてもらえる機会が与えられた時だった。私は最初ベンチに入ることが怖かった。自分も【Chargers】の一員であるっていう当事者意識が足りなかったから。足を引っ張るかもしれない、自分がベンチにいることのメリットなんてきっとない、上級生TSがいれば大丈夫。私にできることなんてあるわけないじゃんって思ってた。
同じリーグ戦のはずなのにどこかで『リーグ戦』は『上級生の試合』だと思ってしまっていたから。私は同じチームのひとりなのに他人任せでリーグ戦に関わってしまっていた。でもそれじゃだめ。できないって逃げるんじゃなくて、『自分に』できることを考えることがまず自分自身を成長させるための大きな一歩になる。
あの日から私は少しでも近くで、少しでもプレーヤーの力になりたい。力を与えられる存在になりたい。私がChargersのTSでいる意味を見出だせるようになりたい。そう思って部に関われることが多くなった。もちろんまだまだ完璧ではないし、周りからどう思ってもらえているかはわかりません。達成したい目標があるから、自分がとるべき行動がある。それが考えられたら当事者意識が自分の中で芽生えます。たったひとりじゃんって思うかもしれないけど、ひとりひとりが同じ目標を目指して自分にできることをするだけできっとなにかが変わる。
それはもちろんプレーヤーもTSも同じ。そして、ベンチにいてもいなくても、上級生でも1年生でも同じ。同じ目標を目指す上で自分自身が行うべきことは異なるかもしれません。でも、
「2部昇格したいから、1点でも自分が決めてやる。」
「2部昇格したいから、1回でも多くDFからOFに繋げてやる」
「2部昇格したいから、誰よりも声出して、雰囲気つくってやる」
こんな風になんでもいいからひとりひとりが同じ方向を向いた矢印の上で当事者意識からなる想いを持つことが大切なんだと思います。たったひとりでもその想い同士が繋がれば大きな力になる。その力が大きければ大きいほど強いチームになれる。そう考えます。
だから、私は今シーズンのリーグ戦に、達成するべき「2部昇格」という目標に向けて、自分ができることをたくさん考えて臨みます。考えることがきっと強い覚悟を持つことに繋がると思うから。
そして、来年2部の舞台で戦えるように、けんたさん.ゆうたさん.きょうすけさん.そうたさんの想いを繋ぎたいと思います。
31期 2年 MG 中村彩音