最後の試合が終わってから少し時間が経ち、生活にも変化が表れ、自分が引退したことを徐々に実感している。
この一年間を振り返っただけでも、本当に色んなことがあった。
苦しい時期がほとんどだったと思う。今年は壁当てすら出来なくなってしまった時期があったり、自由に外部へ行けなかったりと、かなり苦しい思いをさせてしまったのは、申し訳なかった。
それでも、どんな環境でも試合に勝たなくてはならない。その為になにができるのか。
勝利に繋がる選択肢を選べたのかどうか。どれだけラクロスに時間をかけられたのか。
これまで千葉大は多少自らが考えずともグラウンドがあり、練習時間も長く、みんなについていけばある程度強くなることができた。もう今は違う。
自分で考えてさらに能動的に動かなくてはならない。頭で考えているだけではいけない。自ら足を動かしなにかを得ようとしなければ得られるものは増えない。外へ出て学べるものはいくらでもある。千葉大は自分たちから外へ出なければ新しいものは得られにくい環境にあると思う。誰かが何かをするのを待っていてはいけない。人数の少ない千葉大だからこそ、一人一人が大事だ。
時間は有限で試合に出たら学年など関係なく、実力のある人間が勝つ。
まだ下級生だからとかは全く通用しない。人数の少ない千葉大なら尚更だ。
目の前の勝負に自分が勝つか負けるかが試合の勝敗を分けることを忘れてはならない。勝利は一つ一つの積み重ねだ。その為に自分で追い込むことが本当に大事だ。妥協したら負けると常に思い続けること。
当たり前のことだが、ウエイトの1回、1kgを妥協するな。
練習は簡単に休むな。
1回の練習を無駄にするな。
練習の1つのプレーを無駄にするな、追い込め。キツくても足を動かせ、1歩踏み出せ。声を出せ。闘志を見せ続けろ。
試合に勝つにはフィールドに立っている人間が相手を上回る他無い。だからこそ、自分の行動に責任を持ち、妥協してはならない。勝利を願いながらもフィールドに立つことのできない全ての人の思いも背負っていることを常に覚えていなくてはならない。
勝つ為になにかをこれから継続しようとする人がいるだろう。きっとその努力は自分が、チームが辛くなったときに表れるはずだ。ここが限界だとか、あれはできないだろうとか決めつけないでほしい。みんながその考えを持っていてほしい。強くなること、うまくなることにもっと貪欲になれるはずだ。
今年悔しい思いをした人、多くいるだろう。
その想い、忘れないでほしい。やはり人間は色んなものを忘れて生きる生物だ。
上でいろいろ書いたけど、楽しむことも忘れてはならない。
俺はラクロスが好きだ。
だからこそ目の前の相手に勝ちたいし、どんなに足が攣ろうが吐きそうになろうが走り続けられる。ハードワークできる。泥臭くプレーできる。
それすらも楽しくなる。
何よりも濃い4年間だった。
はやとの家にはめちゃくちゃ行った。
ラクロスは楽しかった。
多くの方々に出会い、支えて頂いた。
コーチ陣、先輩方、下級生、TS、同期、家族、友達。
この4年間で関わってくれた方全員に感謝を伝えたい。
2年生で降格を味わい、その責任がありながら昇格が達成できず、強い千葉大を残せなかったこと、申し訳ない。これから先の千葉大、皆で助け合いながら楽しんで強くなってほしい。
また、ずっと言ってきたが、今よりも魅力的な集団として輝いてほしい。
千葉大に魂を。
27期 4年 MF #18 大木雄喜