異例の1年を過ごした。
言ってしまえば「練習だけの日々」。1年生試合という目標が無いまま、練習の中のささやかな1プレー1プレーの喜びでラクロスを続けてきた。
気づけば同期はプレーヤー5人、マネージャー1人。はじめはこんな風になるとは思わなかった。
ただ俺はラクロスというスポーツを選んだ。千葉大学ラクロス部を自分の居場所として選んだ。
目標が見当たらない1年を過ごして今、ようやく目標が見つかった。
「1部昇格」「新人王」
表向きにはそう答えている。だけどそんな漠然とした目標よりもっと具体的な目標を自分の思いのままに掲げたいと思う。
「俺が試合に出て、俺が点を決める。それで俺の点のおかげでチームが勝つ、それで俺が1番目立つ」
このくらい明確であるほうがわかりやすい気がする。
しかし現時点で、この言葉を達成する自信はただの"過信"にすぎない。これを"確信"に変えるにはそれ相応の努力が必要であることはわかっている。
「チームのために」とかそんなこと考えられるほどできた選手じゃない。
2年生である俺は目の前のこと1つ1つに全力を尽くす。それが一番大事なんじゃないかなと思う。チームのことはきっと先輩が考えてくれているだろうから。
だからこそ先輩の足がすくむような状況でも、後輩の俺が何事にも恐れず、思い切って道を切り拓くような存在になりたい。2年である俺が先輩たちの原動力となる。
とにかく前に進みます。背中は先輩に預けて。
29期 #6 AT 手島健太