トリル
マッカーサー・ハイウェイと、
アグトン・ストリート交差点。
トリルで唯一信号機のある交差点下、

赤信号になるたび、明るい黄色い制服姿の、
CTTMO(都市交通局)の職員数人が、
木陰に入ってオシャベリ・タイム (笑
そのわきに二つの箱、
中は、

黄色の洪水 (笑
「ピヨピヨ、ピヨピヨ」と、
止むことなく「ピヨピヨ、ピヨピヨ」、
その声は、
「押さないでよー」
「押してねーだろー」、
そんなやりとりかも (笑

「足の踏み場もない」、
そんな言葉がぴったり。
みんなに一緒に、
黄色い絵の具の入ったバケツへ、
ドボンとされて、ぐるぐるかき回され、
乾き上がってきたみたいな、
おそろいの黄色です (笑
なんでヒヨ子って、みんな黄色いんだろ。
その場に売り子はいなくて、
その代わりといっては、
アレですが、箱の上、
邪悪な見張り番が、

軒先きの日陰が、真下に落ちるお昼どき、
邪悪な見張り番の瞳孔も、
針のように細くなり、
草食にはない狂暴さを表していて、
これではドロボーも手出しできません。
見張り番、
ん?
んん?
見張り番じゃなく、
食べに来たの? (笑