毎度どうも
すまプロです。
最近は
リノベーション済みマンション
または
リフォーム済みマンション
として
販売されているマンションを
よく見かけるようになりました。
これは
不動産会社が
あらかじめ
条件のよさそうな中古物件を
買占めして
リフォームをしたのちに
販売する
というマンションです。
ある不動産会社が
分譲仕様の賃貸マンションなどを購入して
(恐らく賃借人に退去して頂き)
現在約半数の20戸程度まで
リフォーム工事を終え、
2012年初め頃から販売しているらしいですが、
9か月が経過し
全く売れないらしいです。
※影の声:わざわざ中古マンションを作ることはない
私に相談されたので、
その立地や間取り、販売価格などを
見せて頂きました。
「こりゃあ 無理でしょう!」
立地は郊外で、駅から徒歩15分
(立地は悪くない)
築後約20年
リフォーム後の
間取りは小部屋が多く
相変わらず画一的な3LDKで
価格は平均4000万円弱
これだったら郊外の新築マンションを
4000万円で買うでしょう。
立地条件が比較的良好なため、
価格が4000万円を割れば
売れると見込んだそうです。
そもそも
不動産事業としての
デューデリジェンスが甘かったようです。
※デューデリジェンス:物理的・経済的・法的調査などにより
対象物件の客観的な価値を測定すること。
いくらリフォームブームだからといっても、
消費者のニーズから外れた事業は失敗します。
相変わらず
新築志向の根強い日本人は、
同じ条件・同じ仕様なら
間違いなく新築を選びます。
中古マンション+リノベーション
は
供給側の一方的なプロダクト・アウトでは
消費性向に合致しません。
中古マンションは安いけれども
既に他人が使用していた物件です。
そういう物件を購入するためには、
最高の立地条件か
よほど価格が安いか
安くて自由度の高いリフォームが可能か
という選択肢が前提にあることを
理解しなければなりません。
今回の記事は
どちらと言えば
不動産業者やリフォーム業者向け
になってしまいました。