母 15の夏 | 木こころ絵こころ女こころ      さらさらゆくよ Ⅱ

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木工花の子で創作組み木絵と木の雑貨を製作販売。絵筆を糸鋸に置き換えて、日々の暮らしに潤いある思いをかたちに。
「生業としてやっていこ」覚悟だけが資本の小さな工房、"木工絵描き人"のブログです。





年に一回 その日のことを思い出す日。

この同じような夏の日に
空からバラバラと焼夷弾がふってきた。

防空壕からたまたまだして
虫干していた荷物 皆燃えた。
そのなかにはお雛様もあったらしい。

神戸の灘区摩耶山のふもと辺りに
家族で住んでいた

小さい妹や弟の手を引いて
(おんぶ?)

命からがら山の方へ逃げ伸びた。

帰ったら家はなかったそう。

同じ日に広島の方で
えらい大きな爆弾が落ちたらしいよと、
風の噂がとどいたらしい。


母は長女 今なら中学3年生 15歳の夏。


よく生き延びていただきました。

だって………ね。

ほんとにありがとう。