手直しを | 木こころ絵こころ女こころ      さらさらゆくよ Ⅱ

木こころ絵こころ女こころ      さらさらゆくよ Ⅱ

木工花の子で創作組み木絵と木の雑貨を製作販売。絵筆を糸鋸に置き換えて、日々の暮らしに潤いある思いをかたちに。
「生業としてやっていこ」覚悟だけが資本の小さな工房、"木工絵描き人"のブログです。

{5F6D253C-3F5D-44C0-A251-7347C0833E0D}
鉢植えの底に埋めてた水仙が
母屋に進出。



取次ぎ店さま経由で依頼の手直し。
シーズンオフで
クリスマスツリー。

お雛様の時期に受け取って、
忙しいので、ひと月ほど待っていただいた。

ぶっちゃけ作り手の段階か
管理の段階かをはっきりしておくためであります。

そもそも色の変色について
知っていただくために
ご説明だけさきに送らせていただいた。

気軽に飾っていただくというのが
モットーの花の子なので
管理に気を使わなければならない
高級品とはわけがちがう。
とはいえ使い捨てはとんでもなく
最低限の知識で悪い環境を
避けていただいたらと、思います。

絵画から印刷物、洗濯を前提とした衣類でもとりまく環境で化学変化が起きた場合、変色や退色するということのご説明。

つまり、通常の室内では気を使う必要はないのですが
彩色物にとっての好ましくない環境とは、
窓際にずっと置きっ放しとか(紫外線)
冬など燃焼型暖房器具のそばにずっとある(二酸化炭素)
置物だけに長くそういう刺激を受ける環境にあると、著しく変色することがあるということなのです。
大切な絵やポスターおひさまが当たるところに置いてませんよね?(^ ^)

{4BCEAE44-C261-4A69-8068-DB853CD74F6B}

退色の状態    ↑

さて、持ち込まれたのは苦情というより
それだけまだ長くご愛顧いただけるということ、こちらも意を決して手直し。

幸い退色なので重ねて塗る作業。
表面は油膜ゆえにシェラック で親水性を与え
薄く色を何度も重ねていく。数回ごとにシェラック で膜面を押さえて(せっかく重ねた色を剥がさないように)ペンキのように下地を隠すのではなく
下地を生かしながらの作業ゆえの手間。(*´∀`*)
時にはノリを加えて色をのせていき、
程よいところでフィニッシュ。
今回はフィニッシュもシェラック 2度塗りで。
(程よい光沢でそのままのパーツとなじませる)

{BEEF4A26-FA6D-4579-95D7-3341D33F1C8E}




ひと月伸ばしたおかげで、

イベント前と五月のお節句で
忙しさピークの時期になって
自分で自分の首をしめたわたし。

\(//∇//)\

簡単に「染め直して」に応じれるもので
ないところをわかっていただけたら
職人心で頑張れるので、
読者の皆さんに長々とお知らせし
心の均衡を図ってます。(^○^)

{892A5EBB-B6AF-4AE4-B35A-76B6E2E5805A}


時間がくれたアンティークな雰囲気に
なったんじゃない?自画自賛

持ち主さんと直接交流できないのは
残念ですが
喜んでいただけたら
嬉しいです!



南港のイベントは金曜から始まるので、
今日含めてあと三日ですぞ!