白くて割と
もそっと
しているにくいやつを朝と夜消費して生活している昨今。
煙草と依存だなんだと大層なことを言いつつ、
今度は豆腐である。
豆腐が好きだ。
豆腐が大好きだ。
絹豆腐は嫌いだ。
でも木綿豆腐は大好きだ。
朝の胃袋が欲する縦4センチ横7センチ高さ4センチの空白を、
木綿豆腐は綺麗に埋めていく。
疲れに疲れて帰った終わり、
酒の高揚をいくらか抑えるために
胃袋が欲するそっと寄り添いつつも主張する柔さを
木綿豆腐は体現しながら私に転がりこんでくる。
絹豆腐はいくらか軟弱だろうと
私の箸に微かな重みを持たせることで語り掛けて、
私はそののっそりとした口当たりと、
岩のような断面の荒々しさにウットリするのであって、
1丁で収めようともやはりもう1丁は愛でてしまうのである。
木綿豆腐、好きなんです。