【巻頭コラム】しがく新聞7月号 | キャリアコンサルティングの広報室

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「組織の体質を改善していくために」

 

以前、弊社のマネージャーからこんな質問を受けました。「過去の成功体験に縛られ、古くなった考えを捨てられない部下が数名います。組織の体質を改善するにはどうしたら良いのでしょうか」。今回は、組織の体質改善について私の考えを述べていこうと思います。

 

 

去の成功体験をなぜ捨てられないか。今までのやり方で会社が倒産するわけでもなく、自分がクビになるわけでもなければ人は皆そんなものです。未来を予測し「考え方ややり方を変えなければ」と思ったとしても、思うだけで終わるのが普通です。なぜなら、安定した給料をもらえて、ご飯も食べられる現状があるからです。


 人は、本当の危機に直面するまで、現状維持ができると錯覚します。全ての物事において、そんな保証は全くないと頭ではわかっているにも関わらずです。
 私がマネージャーにしたアドバイスは、


 ①自分の考えが思い込みではないか、多角的な視点で見て、本当に有効的なものなのか考えてみる。
 ②対象となる部下の中で、中心的に影響を出している人物を特定する。
 ③その人物と個別で面談のアポを取る。ただし、空いた時間を使うのではなく、時間に余裕を持って(半日でも)取る。
 ④何を伝えなければならないのか、当日までに徹底的に準備する。
 ⑤当日は、自分の考え、今後の方向性を一所懸命に伝える。
 ⑥理解が得られたら、その中心的人物と協力して、他の部下一人ひとりと面談していく。

 そうやっていけば、自分が進めていきたい方向に組織を導いていけるでしょう。

織の体質改善において大切なポイントは、キーとなる中心的人物を一人に絞り、その人物から進めていくということです。失敗する多くの場合は、話しやすい人から話したり、全員を集めて説得を試みたりしてしまいます。


 また、部下が相手だからと、準備を怠ったり、話せばわかるだろうと甘い見積もりをしたりすれば失敗してしまいます。
 そして、この体質改善作戦における、リーダーの心構えとして、最も重要なことは何でしょうか。それは、真剣勝負の決意をすることです。部下とは一本勝負です。その一本勝負で決着がつけられなかったのなら「その人物を切る覚悟」が必要です。


「切る」ということの具体的な事例は、会社や組織それぞれ状況や文化によって変わってきますから、単一の答えはありませんが、自分の思いを伝えられない人の典型は、リスクを全くとらない姿勢にあります。


 私の中での事例を一つ上げるとすれば、「その人物に他部署で活躍してもらう」と決めることです。その人物が自分の元から離れることで、自分の仕事がとてつもなく大変になったり、結果的に組織を一から作り直すことになったりなど、どのような状況になろうとも「自分がやってやるんだ」という覚悟で臨むことです。


 真剣勝負に勝つには絶対に媚びないことです。勝つために準備を徹底し、論理を追求し、シナリオを整えて、一所懸命に戦うことです。シナリオに論理があり、筋が通っているのは当然として、理屈だけで説得するのではなく、自分の腹のくくりで眼の前の相手の説得を試みることです。


 そんなアドバイスをマネージャーにしたところ、「なぜ部下が思うように動かなかったのかわかりました」とのことでした。
 

 

 

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きらきら今月のコラムから感じたこときらきら

 

指導者とは、常に真剣勝負なのだと感じます。

たとえ、いま自分が置かれているポジションが、指導する立場であろうとなかろうと、指導者の視点で考えることは、とても大事だと思いました。

常に真剣勝負。準備を徹底し、一所懸命に戦う。

文字に書くだけなら簡単ですが、行動に移せるかどうかは自分次第。リーダーとしてどうあるべきか、改めて考えさせられました。

 

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