ピアノを弾くための良いフォームを追求することは、永遠の課題ですね。初心者も、私たち指導者もみんな。
一度身に付けても、それで完結ではありません。心理状況によっても身体の使い方は一瞬で変わったりします。どこかに余分な力が入っていると、昨日と同じように練習しているつもりでも、疲れやすかったり痛みが出たり。身体や心の状態はいつも同じではないけれど、その中でよりベターなフォームを確保しつつ練習したいものです。
さて、幼児や発達障碍児、初歩の生徒さんたちにとっては、その良いフォームをキープするのが難しいですね。
整えたい箇所は指導者側からするとたくさんあるのですが、今回はその中でも指の第一関節の支えを作るための便利ツールをご紹介します。
「ちくわ」です♪
第一関節が引っ込んで出ない生徒さん、多いですね。指の付け根の支えも大事ですが、指先も大切です。
第一関節の支えを意識的に作る。鍵盤から離れて意識させる機会を与えます。何度も、繰り返し。
この部分の支えについて、私はマカロニラバーボール(φ5.5㎝)も使っていますが、最近この「ちくわ」も大変有効であることがわかりました。
本物のちくわじゃ、ないですよ(笑)。あるものを画像のようにペットボトルのキャップなどに貼って、そこに一本ずつ指先を乗せます。ただ乗せるだけではなく、その時に第一関節がちゃんと出る(=支えができた)状態にします。出ない場合は、指導者が手を添えて感覚を掴ませてあげます。「くっ」と、指先に力を入れて第一関節の支えを作る。実際に生徒が目で確認しながら、その力加減を覚えていくのです。鍵盤から離れて行うのがミソですね。ピアノを弾きながらこの支えを常に意識するのは、なかなか難しいですから。こうしたピンポイントのアプローチ、地味ですがとても大切です。
この「ちくわ」も、「PITATAまんじゅう」を使ってのアプローチと同じように、「2→3→4→5→1」の順で指を乗せて行きます。1指は他の指とは動かし方や鍵盤との接地面が違うので、その意識が弱い生徒にはその点も注意させたらよいかなと思います。ただし、一度に指示を与えると混乱する生徒には、まず第一関節の支えだけに着目させるアプローチをしてみるのが良いでしょう。
さてさて、この「ちくわ」の材料ですが何かと言うと…
100均でゲットできる「うおの目パッド」です。程よく低反発で、指先にいい感じでフィットします。佐藤美和先生が、うおの目パッドをボードに貼っていたのを参考にさせていただきました。私もボードに貼って使いながら他にもいろいろ試し、ペットボトルのふたなら生徒が無くさないかなと思いこの形に落ち着きました。
発達障碍ピアノレッスンの情報交換会にお呼びいただいた際、よくご参加の先生方にお土産に持っていくのですが、これが好評で。そして実際に先生方がレッスンで生徒さんに試してくださった結果、「ちくわが大ヒットです!ピアノを弾いているときに、第一関節の支えを忘れてしまったら、”〇〇ちゃん、ちくわの指は?”と聞くと、すっと支えを意識してできるようになりました。ほかの生徒にもすごく効果がありました。」とご報告してくださる先生がいっぱいいます。嬉しいものです。
みなさま、よろしかったら一度お試しくださいませ。
ちなみに「ちくわ」と言う名前は、「PITATAまんじゅう」と同じく小6のさきちゃんが付けてくれました(^^♪。
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