「桃太郎と行く-ワクワク未来実現ワーク」トライアル2回目を行いました | チエでつながる, ワザでつながる、ココロでつながる、価値を生みだす           ~ 物語思考が世界をかえる

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この世に生まれて間もなく、人は「ものがたり」と出会い、そこで広い世界とのつながりを作ります。このblogでは、「ものがたり」と共にある人の可能性を探求していきます。

 

少し長いタイトルですが、

未来を“物語る”ワークを、いま作っています。

先月と今月で一回づつ

合計2回のトライアルを開催しました。

 

参加者(仲間うちですが)から色々とフィードバックを頂き、

ワークの効果やファシリテーション上の肝となる部分も

大分見えてきました。

次回(4月にやります)は公開でやりたいと思います。

 

どんな意図を込めたワークなのか。

参加頂いた皆さんに当日語り切れていない部分も

あるので、

“桃太郎“に込めた意味や、

色々と練りこんだ仕掛けについて、少し書いてみたいと思います。

 

私は50歳前後のシニア社会人を対象としたキャリア研修を

企業向けなどに実施してきたのですが、

現行のプログラムは丸々2日間もので、

受講者にとっても、また企業(組織)にとっても

かなり負担の大きなものになっています。

 

正直もっと短くできると、色々なところで買ってもらえるのに、

という思いもあって、半日くらいで出来るワークを考えてきました。

先日は3時間で実施しましたが、

工夫すれば何とか2時間半で納められそうです。

 

このワークには3つの柱があります。

一つは「世界は全部つながっている」という世界観。

二つ目は「英雄の旅」の展開と、旅の途中で現れる英雄的感性の重視。

そして三つ目は無意識層から送られるメッセージの読み取り。

 

独断に満ちた解釈ですが、「桃太郎」はこれら3要素を

全て組み込んだお話なんだろうと捉え、タイトルに入れました。

 

ワークショップには、桃太郎に肖った仕掛けを

いくつか組み入れているのですが、

特に骨格にあるのは「英雄の旅」のフレームです。

 

「英雄の旅」というのは、神話学者のジョセフ・キャンベルが

世界中の神話を研究する中で発見した物語のパターンで、

[旅立ち][試練][大事なものとの遭遇][試練の乗り越え][帰還]

といった形で進行する物語群を指します。

 

国や地域ごと内容の差はあるものの、何と世界中

どこに行っても類似したパターンの英雄物語が存在しており、

それは人類に共通する人間に本質的な意味を含んでいるのだろう、

とキャンベルは考えたのでした。

 

「桃太郎」を「英雄の旅」パターンに当てはめて読むと、

[試練][大事なものとの遭遇]のあたりがぼやけていて、

いきなり[試練の乗り越え](=鬼の退治)に進んでしまっている感じです。

 

おそらく近代になってから、途中部分が脱落したのだろう、と

私は想像していますが、ワークは元の形を復活させて進行させています。

 

旅の後半で[試練の乗り越え]に成功するためには、

前段階での“正しい出会い”や“正しい学び”に成功している

ことが重要で(つまり犬やサルとの出会いは“正しい出会い”なのです)

そのために桃太郎は、実は正しい直観を働かせていた、

と解釈できる訳です。

 

ワークの受講者には、

自身がこれから辿る未来の道筋を描いていくと同時に、

上記した直観が要所要所で正しく働くための

多様なヒントを持ち帰って頂くことになります。

 

ワーク中に得られるヒントは、自分の無意識層が送ってくるサインや

周囲に起きてくる出来事から

(自分が捉えるべき)真のメッセージを読み取る上で役立つと

考えられるものです。

 

ワークを受講した人は、英雄(=人生の主人公)の視点で、

様々な出来事を捉えようとし始めるので、

 

人生の旅を自ら描いたシナリオで歩み始め、困難を糧に自らの

可能性を広げていける様な生き方に近づいていく、と、

これこそが、ワークを創る側の真に意図しているところです。

 

さて、ここまで読んで頂いて、私の問題意識とか頭の中に

あるものの一部はお伝え出来たかと思います。

ですが、これがどんなワークなのか、どんなことをするのか、は

結局イメージは湧いてこなかったかもしれません。

 

ご期待を裏切っていたら、お詫びします。

 

もしご興味が湧いたならば、

願わくば近々本ワークを一般向けZoom開催しますので、

是非受講ください。 

年齢、性別、職業、嗜好、一切不問。

暫くはお試し目的で無料開催します。

 

(開催日が決まったら、このブログでもお知らせします。)

 

最後になりましたが、

トライアルにご参加頂いたみなさまに、心から感謝です。