皆さま、 こんばんは、
『越境コラボ塾』 塾長の 真門 です。
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多文化・多国籍・多世代がコラボレーション
する時代の、人と組織を考えるブログです。
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アフリカ駐在時代に、現地のリーダーが集まる席で
日本的経営についての話をさせてもらった事があります。
松下幸之助や渋沢栄一の話をした時に、現地で最も
強く反応してきたのが、ムスリム社会の若手リーダー達でした。
特に、日本の経営者が持つ自然感というか、
ある大きな力、摂理を信じ、それに従って生き、
大事な事を決める様な姿勢に、
彼らの共感が得れていると、感じた事を覚えています。
恥ずかしながら、私はその時点ではイスラム教について、
殆ど何も知らず、
後日少しこの宗教について学んだ際に、
その違いというか、あまりに異なる考え方に、
本当にびっくりしてしまいました。
イスラムの世界では、人格神であるアッラーの神が
全く絶対の存在であり、人と神の関係は
完全な “主人” と “奴隷” の様な関係です。
人は、神の意志に完全に従って生きなければいけない。
イスラーム研究の大家である井筒俊彦先生によれば、
『コーラン』の規定は”命令と禁止”だけなのだそうです。
異教は基本的に認めていない。
異教徒に出会ったムスリムは、アッラーの神の教えを
ちゃんと教えてあげなければいけない。
分からなければ何度でも教えて、分からせてあげなければ
いけない。 異教徒は助けてあげなければいけないのです。
(宗教とは、そういうものなのかもしれませんが)
一番問題なのは、神への信仰を持たない人々で、
そういう人たちは、要するに傲慢で神を否定する危険な
人たちなのだから、処罰しないといけない。
処罰も神の冒涜となれば、原則死刑なので、
穏やかではありません。
私が彼らの前で、日本人の宗教について何を語ったか
よく覚えていないのですが、
おそらくは、自然に対しての畏怖とか身を預ける様な感覚、
日本の経営者達が持っている、ある種の信心深さ
の様な所を語ったところで、
彼らの共感を引いたんだろうと、思っています。
あのときって、実はかなり危ない橋だったのかも、と思うと、
背筋が冷たくなる気がします。
ムスリムは日本では未だ非常に少なく、
私達にとってまだまだ遠いイメージではありますが、
インドネシア、マレーシア、バングラデッシュ、等、
イスラムの国々も身近にもなってきています。
世界観が全く違うにも関わらず、
自然観は結構近い(と、私が感じている)という意味でも、
ムスリムの文化について、
身近にもっと学ぶ場があって良いように、思っています。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
『越境コラボ塾』 塾長
真門
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