スズキとVW やっぱ無理ありました | チエでつながる, ワザでつながる、ココロでつながる、価値を生みだす           ~ 物語思考が世界をかえる

チエでつながる, ワザでつながる、ココロでつながる、価値を生みだす           ~ 物語思考が世界をかえる

この世に生まれて間もなく、人は「ものがたり」と出会い、そこで広い世界とのつながりを作ります。このblogでは、「ものがたり」と共にある人の可能性を探求していきます。

皆さま、 こんばんは、

『越境コラボ塾』 塾長の 真門 です。

………………………………………………………………

このブログは、日本人が国境・国籍の枠を超えて、

世界の様々な人々とコラボレーションをしていけるよう、

有益と思われる情報を発信しています。

………………………………………………………………


スズキとフォルクスワーゲンとの関係が、

完全なすれ違いというか、

もう、喧嘩状態になってきました。

スズキは対等な提携と了解していた。

一方のVWは、スズキを自社の傘下に置いたと

認識していた。


“全然違うじゃないの”

と思ってしまいますが、

双方に“隠れた”思惑を持って表面的な合意を

すると、


こういう結末になるという事が

よく見える事例なのだと感じます。


2社の提携には、当初から懐疑的な見方が

多かった。


今は喧嘩になってきて、

お互いが“合意書”をタテに、

主張をしている様子ですが、


“合意書”というものは、

本来的に怪しいところがあります。


どんな言葉にも、様々な“含意”があって、


書く側と読む側で、それがズレる事は十分に

ありうるし、


そもそも、今回の様な合意には、


互いの当事者は、最初からズレを承知で

何とかかんとか、合意までやっちゃった、みたいな、


確信犯的な部分があったのだと、

想像してしまいます。


鈴木の“おやじ”さんは、


インドのマルチ・ウドヨグ での成功の感覚を、

VWにも、持ち込んでしまったのか、


最初から何か難しそうな


"対等なパートナーシップ“

に無防備にも踏み込んだのでしょうが、


VWは最初から本気で対等などとは、

考えていなかった。


そこは、ついつい“日本的な”意気に感じて的乗りで

進んじゃった様な気がします。


おそらく“合意書”を仕上げたスズキの担当者は、


真の狙いを“合意書”に巧みに盛り込もうとする

VWのプロ連中とのやりとりに、

かなり苦労したのではないか。


“おやじ”さんが作った合意を、

実務レベルで壊すわけにはいかないですからね。

スズキのマルチ社との成功は、

トップ同士の腹を割った関係が、

プラスに働いた典型例なのでしょうが、


今回のVWのケースは、


“心と心“型で進もうとする日本人が

契約社会と付き合う際の危険さ、恐ろしさを、


分かりやすく見せてくれた


典型事例なのではないかと、感じています。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

『越境コラボ塾』 塾長 

真門  

関連サイト:

うまくいく海外赴任: 

http://www.asia-corp.jp/umakuiku.html

広がる地平:

http://www.asia-corp.jp/tihei.html