皆さま、 こんにちは、
『越境コラボ塾』 塾長の 真門 です。
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このブログは、日本人が国境・国籍の枠を超えて、
世界の様々な人々とコラボレーションをしていけるよう、
有益と思われる情報を発信しています。
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世界にある大部分の組織は、
いわゆる階層型の構造になっています。
マトリクスとかネットワークといった形もありますが、
大勢としては、やはり階層型が圧倒的です。
つまり社長が居て、部長が居て、課長が居て、
その下に業務別のグループがある。
これらは基本的に、組織が仕事をなす上で正確かつ効率的
になる目的でデザインされている。
その構造に従って、それぞれに配置された人が、
与えられた役をしっかり果たすことで、
組織が高い生産性を達成する、との仮定に立っています。
しかし、それが中々うまく行かないのが、
世界中で問題な訳です。
どうしてうまくいかないかと言えば、
人間の欲求とか、
人間の生きる意味付けの様な次元から見ると、
階層型構造は、どうも理想の形になっていない、
というか、理想からは程遠い形態だから、なのだと思います。
じゃあ、人間が諸欲求を満たし、生きがいを感じる組織の
理想の形態は何か、というと、
今のところ、これだ、というものは出ていない。
だから結局は従来の階層型を基本に、
あれこれ修正しながら
どこもやっているのでしょう。
そこのところを“うまくやる”上で組織が重視すべきは
グローバルにほぼ共通して
以下の3点だと、私は考えています。
一つ目は個人ニーズと組織ニーズの結びつけ。
個人がどんどん自立する方向にあるので、
今の組織には個人ニーズの存在を認め、
そこを上手に生かしていく知恵が求められています。
そして一方、組織ニーズをより分かり易くし、
個人に向けての期待を説明していく事が
求められて来ています。
二つ目は、納得できる組織運営。 経営の分かり易さ。
例えば人事評価の合理性。
管理職とは何をする人なのか、
何故、・・・という決定を行なったのか。
色々な説明責任を果たす、という事です。
そして三つ目は、参加と自己発揮機会。
組織に属することが、存在の証であり、成長の機会であると
実感できることが重要になってきた。
この領域は今、急速に開発が
進んでいる(けれどまだまだ未開拓の)
ところだと思います。
つまり、階層型組織であっても、個人が自己を保ち、
自ら存在確認が出来、
日常に納得できる様に、
色々やっていくことが大切になっている、という事だと思います。
以上は組織運営側のポイントですが、一方でメンバー個々の
コミュニケーション能力に対する要求も上がっています。
形こそ階層型で組織は成り立っていますが、
現実の業務では階層の外側に関わる先が増え、関係が複雑化し、
相手も多様化しています。
複雑な構造の中で、
コミュニケーションを成立させる力が、業務の質を決める。
そういう傾向が強まっていると思います。
グローバルに見渡せば、地域毎色々な差異はありますが、
概して言えば組織に起きている問題と
流れの向きは共通しています。
どこの地域でも、組織効率と人の充足の最適バランスを
模索し続けている。
だが文化が異なれば、人の満たされ方も違ってきます。
仕事の捉え方も、人間関係の理想も同じではない。
日本企業がグローバルの舞台でやっていくとは、
この多様性をマネジメント出来るようになる事。
そういった多様性マネジメントのニーズが
今、急速に高まっているのだと思います。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
『越境コラボ塾』 塾長
真門
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