まいど~
生きもの大好き絵本講師の
くがやよいです。
毎年巡りくる3月11日。
決して忘れることはありません。
子どもたちと読んだこの絵本も。
ごっつ(5-2)の子どもたちのことも。
今日も 読みました。
大切な人たちと 絵本を読める時間が
かけがえのない時間だと思えました。
『お~い、雲よ』 長倉洋海 (岩崎書店)
詳しくは上の記事に書いているので割愛しますが
雲を見ていると、
決して一人じゃないと思う。
長倉さんの、哀しみにそっと寄り添うような
あたたかく優しい写真と言葉が 心にじーんと沁みます。
『3/11キッズフォトジャーナル
岩手、宮城、福島の小中学生33人が撮影した「希望」』
3/11 Kids Photo Journal 編 (講談社)
岩手、宮城、福島県の小中学生33人が
カメラ片手に 大好きなふるさとを撮影した写真集。
凄まじい津波のあとの光景を
どんな思いで写してきたのか・・・
変わり果てた学校や地元。大好きだった家。
胸が締め付けられるような写真の数々と、
それでも前を向いて進もうとする力強さと希望。
雲を見ると、みんなが乗っている気がする。
雲はよく撮っています。
その日その日で雲は違っていて、同じものは二度と撮れないと思うから。
・・・津波で約7割の児童が亡くなった、
宮城県石巻市の大川小学校に通う只野哲也くんが写した
青い空に浮かぶ雲の写真には
こう書かれていました。
放しゃのうという物……。
ぼくは、放しゃのうのせいで外で遊べなくなり、ぼくの家は、
特定ひなんかんしょう地点というのに選ばれてしまった。
なんで原発というきけんな物を、福島でつかう電気でないのに福島に建てたのか。
2学期がはじまる前になると、あたりの家の人はひなんしていき、ぼくの家だけが残った。
ぼくの家も10月にはひなんすることになり、転校することになった。
転校する時は、とても悲しく、つらかった。 ~中略~
ぼくは、これから先、日本や世界中から、原発がなくなることを願っている。
高松海人
(伊達市立小国小学校→福島市立吉田井小学校五年生)
私は、3.11の後、自動食洗器とエアコンを使えなくなりました。
原子力発電が
どれだけの犠牲と搾取と差別の上に成り立つエネルギーなのかを
知ってしまったら、大量に電気を食う電化製品を使うことができなくなりました。
今でも、食器は手洗いです。
そして、原発を有する電力会社との契約をやめました。
その電力会社にお金を払うということは、
原発を下支えすることになると思うから。
キッズフォトジャーナルには、ふるさとや家族、友だちへの溢れる思いが綴られています。
子どもたちの素直な記事に、、、 胸がいっぱいになります。
(電車とかで読むと、ホンマにヤバい(T-T)。)
この震災で学んだ事となくした物、手に入れた物は多すぎて、
子供の僕の手ではあふれ出るくらいです。
大人の手でもあふれ出るかもしれません。それだけの事がこの震災で起きました。
そしてこれからも失って、手に入れていくんだと思います。
でも、これだけの事はもうないでしょう。
だからこれは人生を早めに勉強したんだと思います。
子供には早すぎる人生の。
渡部有麻(南相馬市立原町第三中学校二年生)
【追記です】
三島東中学校の河村校長先生、今朝、職員室で先生たちに
『ひまわりのおか』の読み聞かせをされたそうです。
震災で子どもをなくされた、お母さんたちのお話です。
『ひまわりのおか』
ひまわりをうえた八人のお母さんと 葉方 丹/文
松成真理子/絵
岩崎書店
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絵本を通してでも、ずっと 忘れないよ。